あいちゃんの★世の中には色々な性癖がありすぎて異世界で異世界

異世界モノ小説書いているお(*‘ω‘ *)連載するお('ω')

世の中性癖  18話

はろー('ω')

世の中には性癖の18話だお('ω')

ちょこちょこ改変してちゃんとした正式バージョンを来月くらいにはがんばりたいお('ω')

一話からはこちら('ω')↓

 

aitamada.hateblo.jp

 

===

 

「えへへへ  【聖神の寵愛】がどんな効果かはよくわからないのですが、言語理解とか聖神系の加護持ちと一緒にいるだけで魔力増幅の効果とかあるみたいです」


魔力増幅?初めて聞いたな。


「ママが言ってたの? 」

「はい。 ママのお手伝いしている時に教わりました。 あたしと一緒にいるだけでママはだいぶ魔力効率、治癒魔術の効果が高くなるみたいです」

「他には? 」

「他に?」

「陽介さんと一緒にいるだけで濡れてくるとか。言ってた? 」

「先輩は今日から牛さんと一緒に寝るか、お尻にビビビビされるのどっちがいいですか?」


よつばはニコニコしながら死の宣告をしてくる。
お尻関係は本当にやだ。
コーラを飲まないとしまらないしな。


それにしても【聖神の寵愛】ってそんな効果もあるのか。
すごいな【寵愛】。


「ほうほうほう。【聖神の寵愛】はすごいでないかよつば!! かっこいいゾ!! アハハハハ!!!! 」


もうこいつは笑いたいだけだろ。なんでも笑う。

その後俺はクローディアに、気づいたらこの世界、南の森の小屋にいたこと、この【聖神の寵愛】のこともあり教会に寝泊まりしていること、お金を貯めて情報を集めたいことを話した。
クローディアは小屋にいたことを聞いて多少驚いていたものの嘘はついていない、と思ってくれているようだ。
性質眼もあるのでその辺はわかるのだろうか。
あまり気にしていないようで、それよりも笑いどころがないか探っているように見える。


「気づいたら森にいた、か。 まぁそんなことは些細なことだゾ。 情報集めるのにも金がいるし、いろんな街に行くのなら丁度いい。わらわも追放・・・・修行のためにいろんなところに行きたいところだったゾ。丁度いい! 」


結局押し切られる形でパーティを組むこととなった。
まぁいいだろう。
戦力アップには違いない。
ただ名乗りはうざいので1回ごとに罰金でも取ってやろうか。


翌日の昼に教会に集合することを約束して俺達は教会に、クローディアは宿に戻ることになった。
ママに説明してクローディアも泊めてもらえないだろうか。
クローディアの稼ぎの一割を寄付、それからお手伝いもさせよう。

明日からはいよいよちゃんとした冒険者らしい依頼、討伐系の依頼を受ける。

ちょっとテンションが上がるな。
新しい事が始まる時、スカートがめくれる時というのはわくわくするもんだ。


====

翌日。


午前の算術指導も調子良く進んでいる。
なんといっても指導時間が長い、かつすでに十日以上指導している。
足し算、引き算は十の位の繰り上がり、繰り下がりまでもう完璧だ。

指導するとき、指導する相手はかしこくて優秀なやつと思うことにしている。
指導する立場のものが相手をどう見ているか、これはすごく大切だ。

こんな話がある。

とある実験が行われた。
その実験は低学年クラス担任の先生に、A君は学力テスト結果、このクラスで最高点を出した優秀な子だと伝える。
それを聞いた先生はA君はできる子なんだ、と思う。
一年後、改めて学力テストを実施した結果A君はとても良い成績を叩き出した。
しかし、実はA君は最初の学力テストで最低点を取っていた生徒であった。

という話だ。

教える立場に立つものが出来る子だ、と思って指導するとその子は本当に出来る子になる。
出来ない子だ、と思えばますます伸びないだろう。

先入観は危険だ、という警告でもある。

この話が真実なのか偽なのか、真実は不明だが俺は好きな話だ。
教える立場の者は少なくとも出来ないやつだ、なんて思いながら指導してはならない。
子供相手にならなおさらだ。

俺の指導方針の結果、子供達はすっかり俺の信者だ。
「ママのパンツを盗ってこい」と命令を下した場合、命に代えてでも盗ってくるだろう。
優秀な陽介チルドレンと化している。

ついでに今は算術のついでに俺が覚えた槍の使い方も教えている。
俺のスキルに 【槍術】はないけどね・・・・
運動も大切だ。

昼を食べてからはママからの指導だ。
いつものように俺は槍の指導を受け、よつばは弓の指導を受け、太郎は昼寝だ。
太郎はとにかく俺が見える位置にいないと気がすまないらしい。
うんこの時にでもついてくる。
小作りの時までついてくる気じゃないだろうな・・・
早急に首輪を買う必要がありそうだ。


教会の外で訓練をしているとクローディアがやってきた。
すぐに俺達に気付き駆けよってくる。


「わらわの名は クローディア・ボトルフィット! 荒ぶる暴風を手なずける魔術師であるゾ!! アハハハハハハハー!!!! 」


これから毎日聞かないといけないのか?
俺はこいつに関してはアホな子だ、との先入観が全開フルバーストだ。
この認識は間違ってない。
ママもちょっと引いてるがそんなママもかわいい。


「陽介さん、こちらの方は? 」

「えっと、紹介します。 クローディア・ボトルフィット、Eランク冒険者で魔術師。俺達とパーティを組むことになりました。」

「あらあら。そうなんですね。」

「これからこいつも一緒に依頼を受けていきたいと思っているのですが、依頼料の一割をお渡しする条件でこいつも教会に寝泊まりできませんか?」

「よつばさんのお手伝いはとても助かってます。かまいませんよ」


わりとあっさり許可がでた。俺の嫁は心が広い。よつばの【聖神の寵愛】の恩恵もすごいのだろう。

その後も俺達は訓練を続けた。
クローディアもよつばを見て弓の練習を始めたが、弓を引くのも辛そうだ。
単純に腕力が足りないな。

武器訓練の後の魔術の訓練ではついに


「あたしはよつば!よつばの名において願う!あたしの魔力を使い傷を癒して欲しい! ヒール! 」

よつばの手のひらに淡い光がともって・・・・・・消えた。
よつばは額に汗を浮かばせているが、ママの反応を見るとどうやら成功らしい。


「やった! 『ヒール』使えるようになりました!! 」

「やりましたねよつばさん。 これからは治療も手伝ってもらいましょうか」


治療魔術は属性魔術と比べて扱いが難しいらしい。
また、基本的に『ヒール』は自分にしか効果がないのが普通で、他者にまで効果を及ぼすことができるのは【加護】持ちやジョブで【プリースト】等の治療系ジョブについていること、もしくは治療魔術の適性が高いものしか扱えないようだ。
治療魔術を他者にかけることができる能力持ちは冒険者パーティでは人気だ。
よつばはレア人材といっていいだろう。
頭の中はアレなくせになかなかどうして羨ましい。

俺達は訓練を終えるとさっそく3人、+1匹で冒険者ギルドに向かった。


===

とりあえず昨日までのキール亭の依頼報酬を受け取る。
これで現在の手持ちはママに渡す分の差引くと5210Gになった。
ずいぶんと金が増えたもんだ。
こんなに金があると考えちゃうよね。
卑猥なお店はないのか? リサーチが必要だ。


とりあえず武器を揃えようと思ったのだが、ママが訓練に使っている槍と弓を貸してくれるとの事なのでとりあえずは間に合いそうだ。

3人で依頼書を見ていると


「お? 陽介達じゃない! 」


赤毛のショートカットで巨乳、この世界に来て最初に出会った人間、アンドレから声をかけられた。


アンドレさん! こんにちは」

「陽介達は依頼受けるの?どんなの探してるのさ? 」

「今までは掃除とか食堂とかの手伝いしてたんですが、戦闘訓練も少しできたのでそろそろ討伐系の依頼を受けようかと思いまして」

「そうなんだ? じゃあこれなんていいんじゃない? 」


そう言っておススメされたのは


依頼内容:素材収集 (コーンウルフの討伐 ※注意)
依頼人 :アングロサーク
受注制限:なし 
報酬   :一体に対して 100G
依頼者から一言:コーンウルフの素材を集めている。 部位は角の中央にある垂直の角のみ。討伐から3日以内のもののみ買取たい。期限はないがある程度の数が集まりしだい終了とする。


「素材収集? 」

「これはね、依頼を受ける必要はなくて、素材を集めたいって依頼なんだよ。 このコーンウルフはあの南の森であった角が生えた狼だ。 コーンウルフは基本的に単独行動だし、やってみたら? 」


なるほど。 単独ボッチ行動ならかなり戦いやすそうだ。
三対一で勝負ならさすがに死傷者はでないだろう。
よつばも治癒魔術使えるようになったし、俺達には丁度いいな。
よつばとクローディアに依頼内容を伝えると


「あの時のリベンジですね! 」

「コーンウルフなどわらわの暴風で世界の果てまで吹っ飛ばしてやろうゾ!! 」

「世界の果てまで吹っ飛ばしたら素材回収できないだろーが・・・・・・」


どうやらやる気十分なようだ。
よつばはガッツポーズを、クローディアは笑いだしそうだ。
ご近所迷惑だからバカ笑いはやめてね。

アンドレも行かないかな、巨乳枠として一緒にいって欲しいところだが、どうやら別パーティを組んでいるようでそっちと行く予定らしい。
ラッシュさんとは別のようだ。
冒険者っていつも同じパーティでいるってわけじゃないのかな?

なにはともあれ俺達はこの依頼、コーンウルフの素材回収をすることに決め、街に買い出しに出かける。

薬草は森で集めながらコーンウルフを探せば足りるかな?
と思ったのだが回復薬という飲み薬が薬草以上の効果があるらしい。
品質は色々あるのだが低品質なものでも300Gもする。
高いが命には変えられないので一人1個づつ買うことにした。
他にも皮製の水筒を二つ、食料を3人分、夜道を歩くためのカンテラを3つ買ったら2000Gも飛んだ。
金かかりすぎじゃない!?

旅は金かかるのね・・・・・・

車でブーンと。
カードでサクッと買い物して。
腹が減ったらコンビニへ。
夜はネットでステキな動画検索。

そんな世界がなつかしい。

それにしても驚いたのがカンテラだ。

このカンテラはようはたいまつの代わり、懐中電灯なんだが燃料は魔力だ。
手持ちOK、腰に吊るすのOK,水洗いまでOKで熱くない。
一度の点灯で数時間持つらしい。
俺はもちろん灯りを点けることができなかった。
魔力ないしな。
点けるときはよつばにでも点けてもらおう。

俺達は買い出しを済ませたあと教会に戻り作戦会議だ。


「さて、おふたりさん。 素材の回収が無駄にならないように明日には森に入りたいと思ってるんだけど、大丈夫? 」

「かまわん!! わらわらはクローディア・ボト」

「わかったからクローディアちゃん!暴風暴風!ステキだよ!!」


よつばもそろそろいい加減にクローディアの名乗りはうざいらしい。


「じゃあさっそくだけど、基本的に行動は俺を戦闘に後ろによつば、クローディアと続く感じでいいかな? どこまで抑えられるかわからないけど、俺が槍で牽制しつつ後方からよつばの弓と魔術、クローディアも魔術で攻撃。
とにかく全員で索敵をして、先制攻撃で狼を倒していこう。そして危ないと思ったらすぐに帰る。OK?」


よつばたちは真剣な顔でうなづいている。
槍はリーチがあるのはいいんだけど、両手で扱うから盾持てないのはちょっと不安だ。
主に馬上で使うランスといった突進用の片手槍もあるようだが俺には高度すぎるし、教会にはなかった。


「とにかく作戦は命を大事に、だ。 危ないと感じたら森の入り口まで行けなくとも引き返す。たとえ治療魔術で治っても重傷を負えば撤退」

「ビビりだの陽介は。チェリー陽介ボーイの名は伊達じゃないの」

「ビビりでけっこう。ビビりマンでいこう」


最後にクローディアが何が出来るのかを確認した。
仲間が何を出来て何が出来ないか、知っていることは大切だ。
経験があるのかないのかも確認しておこう。

クローディアは 
風魔術 
【ウインドスラッシュ】風&斬魔術 風の刃を飛ばす 
【ウインドボール】風&打撃魔術 風を圧縮した球体を飛ばす 
【ウインドウォール】 風の障壁
【風陣(ウインドレンジ)】周囲に風属性魔術効果を引き上げる範囲を展開する
水魔術
【アクア】魔力を水に変える。飲める。
【アクアウォール】水の障壁

武器は木製の杖、杖の先には小さな宝石がついている。
魔石らしい。魔術発動の補助効果があるらしいが安物のようだ。
それから短刀を一本腰に差している。

経験はあるのか聞いたら「ない!!!! アハハハハハ!!!」といった笑い声とよつばの冷たい視線をもらった。
ぞくぞくしちゃう。

基本的にはどの魔術が魔物に効くのかわからないが、【ウインドスラッシュ】あたりがメイン攻撃になるんじゃないかと思う。
状況に応じて使い分けてもらおう。

俺達は明日に向けての作戦会議をし、愛しのママに報告をし、眠りについた。



この時俺達は。

いや、俺は。

この世界で生きるということの難しさを舐めていた。