あいちゃんの★世の中には色々な性癖がありすぎて異世界で異世界

異世界モノ小説書いているお(*‘ω‘ *)連載するお('ω')

世の中性癖 「ニヤニヤ 」 12話

満員御礼('ω')

 

一話からはこちら('ω')↓

 

aitamada.hateblo.jp

 

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「何ニヤニヤみてんだよ?」


よつばはバレちゃった!?ってな顔で俺と目が合うと


「ニヤニヤなんて失礼ですよ! ニコニコですよ! 」

「一緒や! なに? 算数教えてほちいんでしゅか? 」

「あたしは忙しいんですぅ! あ~忙し忙し! ママぁ~!! 」


よつばはそういうとママのいるほうへ走っていった。

邪魔しにしやきやがって。

あいつは俺が指導しているといっつもニヤニヤしながら観察している。
何が嬉しいのか俺が質問対応なんかしているととても満足そうだ。

俺は午前中の時間ほど算数の基礎の基礎の基礎と覚えることの目的、メリット・デメリットを伝える。

学習だけじゃない。

 【目的】 【メリット】 【デメリット】 はモチベーションの維持に不可欠だ。

【目的】は何よりも大事だ。
何のために算術を覚えるのか。
算術を覚えることで何ができるのか。
目的が具体的であればあるほど頭にイメージがわきやすくなる。
理解が早まるのだ。

【メリット】を伝えることでどれだけ得をすることができるのか。
人間の欲・向上心・成長といった部分をくすぐる。

【デメリット】を伝えることで恐怖、損をしたくない、負けたくないといった部分をくすぐる。

プロスペクト理論ってやつだな。
すんごく単純に言うと、人間は得するよりも損をすることを恐れるってやつだ。
メリットを伝えること、そしてデメリットも伝えることが大事ってことだ。


この3つは場面にもよるがちょくちょく確認してあげることが大切だ。

午前中の指導は算数っていうよりは言葉を教える感じで進めていく。

子供たちの反応は上々だ。

このまま苦手意識を持たせないようにじっくり教えてやろう。
苦手意識を持たせないこと、できるという気持ちにさせること、楽しい時間にしてやる。

指導をする立場、先生や講師というのは無条件に尊敬されがちな仕事なので、最初に先生と印象付けて置くのはその後の指導に大きく影響を与える。

しっかり子供達に俺が尊敬できる立派な人物だと印象づけ、ママに報告してもらうのだ。

それを聞いたママは


「よ、よう・・・・すけ・・・・さんっ!! ハァ・・・・ハァ・・・・・ンンッ」


発情せざるを得ない。 
ママは近いうちに俺に夜這いをかけてくるだろう。
子供達からの信頼を得てママの発情を促す。
俺は策士なのだ。

算数指導が終わると次はママからの性指導だ。
初めてなんだから優しくして欲しい。

お昼になる頃には子供たちの俺を見る目が変わっていた。
俺のことを陽介様と呼び跪く日も近いだろう。
かわいいやつらだ。

お昼ご飯はよつばの胸パンと野菜スープといった簡単なものだったがあるだけで嬉しい。
食べ終わった俺達がさっそくママのもとに集合すると、案内されたのは教会のはずれにある倉庫だった。


「ママさん!よろしくお願いします!!! 」


ここで・・・・ するのね・・・・
ドキドキ
初めてが倉庫でなんて背徳感がすごい。
ママは外でするのとか好きそうだ。


「さて、これからお二人に武器の扱い方を教えます。 教え方は陽介さんほどうまくはないですが、少しぐらい使えるようになるでしょう。」


ママは倉庫を開けると中を見せてくる。
中にはベッドが・・・・ない。


クワやスコップ、農作業に使うであろうものに加えてよくわかないものまでけっこう色々な物が雑多にあった。
田舎の納屋みたいだな。
奥のほうに目をやると 剣、槍、弓、以外にも斧や杖、メイスっていうのか?棍棒のようなものから単なる棒まで、武器が置いてある。
どれも埃をかぶっていてしばらく使われていないことがわかる。
ここは教会だしな、武器なんて使うことは少ないんだろう。
置いてあるものも安そうだし。


ママは槍と弓、そして矢の束を倉庫から出すと俺達に渡してきた。
槍は2メートルを超えるくらいか、木製の持ち手に先には鉄製の刃がついている。
弓は木製の和弓にも似ているがちょっと形が違う。
大きさは一メートルちょいくらいか。短めの弓だ。


「ちょっと古いですが、十分使えます。 そういえば、陽介さんはなぜ剣ではなく、槍を使いたいと思ったのですか? 」


剣は確かにかっこいい。 武器といえば剣だろう。
かっこいい技もそりゃたくさんありそうだ。
中二的な技はだいたい剣。
とってもかっこいいし、女性にもモテる。 夜は自信のマスターソードを思う存分振るうのだろう。
剣士の童貞率は低そうだ。

だが剣は近距離武器だ。
俺はなんの武芸の心得もないのにいきなり剣なんて無理無理カタツムリ。

怖い。
俺は小心者の童貞なのだ。

なるべく怖くないもの、リーチのあるもの、弓はよつばが使うし、同じ武器使って俺のほうがへたくそだったら恥ずかしいし、だったら・・・・


消去法で槍だ。 
離れた位置からツンツン突くのだ。
剣程近づかなくていいしね。
そのまま答えよう。


「剣は近距離武器です。 武芸の心得のない私にいきなりは難しいと思いました。 なるべく距離を空けることのできる槍がいいと考えました。 」


ママはその答えに満足したのか嬉しそうだ。


「とてもよい判断だと思います。 力のない者程距離を空けて戦える武器を選ぶべきです。 弓や槍、投擲や魔術。 余計なプライドはいりません。 戦わなければならないのであれば、攻撃されない距離から一方的に攻撃、先制攻撃をすることは大切です。」

過激だなママ。けどこの世界は魔物なんか出るわけだしそう考えないとダメか。
力のない者って言われたのは若干悲しいがそりゃそうだろう。
俺はザコで童貞だしな。

よつばはメモでも取りそうな勢いで真剣に聞いている。
こいつは聞く姿勢だけはうまいからな。
どれだけ頭に入っているかは微妙なところだが話しているほうも盛り上がってくる。


「それではさっそく持ち方から教えます。」


・・・・・・・・・


それからしばらくはママから槍の使い方を教わった。
こんなもの持ったこともない俺からしてみれば新鮮でとても楽しい。
持ち方、突き方、穂先の使い方、持ち手部分の使い方、様々なことを教えてもらった。

もちろんいきなり強くなんてなれないが、とても強くなった感じがする。
武器は持つだけで人を傲慢にするな。
気をつけないと。

よつばも弓の使い方を教えてもらっていたが、けっこうあっさりと的に当てだした。
やはり【弓術level 1】 が効いているのか素質があるのか、【聖神の寵愛】のせいなのか。
胸が小ぶりだからか弓を引きやすいんだろうな。


しばらく訓練しているとあっという間に15時過ぎくらいだろうか。
少し日が傾いた気がする。


「では、今日はこのくらいにします。 あとは自由にしてください。」


ママの一声で訓練は終了。
心地よい疲れが身体に残る。
全身の筋肉が悲鳴を上げそうだ。

日が落ちるまで時間もあるし、よつばと今後について話合いをしておこう。


「それではよつばさん!! 俺達の今後についてミーティングしましょう。」

「はーい! 」