あいちゃんの★世の中には色々な性癖がありすぎて異世界で異世界

異世界モノ小説書いているお(*‘ω‘ *)連載するお('ω')

世の中には性癖 17話

一話からはこちら('ω')↓

 

aitamada.hateblo.jp

 

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聞き覚えのあるバカ笑いが店内に響き渡る。
元気なのはいいことだがこれは元気すぎるだろ。
バカ笑いの主はキールのおっさんに呼ばれ俺達の前にくると


「わらわの名は クローディア・ボトルフィット! 荒ぶる暴風を手なずける魔術師であるゾ!! アハハハハハハハー!!!! 」


クローディアと名乗るアホ丸出しの子は腰に手をあててふんぞり返っている。
恰好はギルドで見た時のまんまだ。
腰までの短いローブにビキニと短パン。
その格好に『キール亭』のエプロンを付けていた。

やっぱりこいつか!!
冒険者ギルドで俺のことを童貞扱いし近づいてきた女!
アホ丸出し子は俺に気付いたのか


「おや? お主は冒険者ギルドで見かけた童貞だな? 奇遇であるゾ!! 」

「は・・・はぁ。」

「お、くーちゃんの知り合いだったか。 なら丁度良かったな、仲良くやってくれ」


知り合いではないがわざわざ否定することもないだろう。
俺達は改めてクローディアに名乗る。


「俺は陽介。 山崎陽介だ 」

「あたしは花岡よつばです。よろしくお願いしますね」

「ほう? それだけか? 」

「それだけ? というと?」

「わらわは 『荒ぶる暴風を手名付ける魔術師』 であるゾ。 お前らもなんかあるだろう? 」


ねーよ・・・・・。 
よつばは必死に考えているようで、うんうん唸りながら自分の冒険者カードを見ている。
そのうち何か思いついたのか


「あたしは! 神に選別されしエターナルフォーエバー! よつばであるぞ!!」

「ほう!! ほうほう!!!!  ほうほうほう!!!!!!  なかなか良いではないかよつば!!気に入ったゾ!! 」


エターナルもフォーエバーも永遠って意味だろ・・・・・・頭大丈夫かこいつは。
こんなバカに付き合ってられないので俺は頑なに二つ名は無いと言い張っていると

「孤高なるチェリー陽介ボーイ」 という名を二人から与えられそうになったが丁重に辞退した。
こいつらいつか泣かしてやる。ベッドの中で。
エターナルフォーエバーしてやるからな。

キールのおっさんから仕事の内容を聞き俺は厨房、よつばとクローディアのアホ共は注文係だ。

ようはファミレスのキッチン担当、フロア担当って感じだな。
俺のメインの仕事は皿洗いや盛り付けになりそうだ。

エターナルアホ共は注文取り、料理出し、片付けがメインの仕事。
メニューは多くないのですぐに覚えることができそうだ。

さっそくキールにエプロンをもらった俺達も仕事に取り掛かる。
しばらくすると客も入りだし忙しくなってきた。
けっこう流行ってるなキール亭。
客層は冒険者風の恰好をしたやつや多かったが町民もいた。
主によつばが、まれにクローディアもナンパされていたが、その度に


「わらわの名は クローディア・ボトルフィット! 荒ぶる暴風を手なずける魔術師であるゾ!! アハハハハハハハー!!!! 」


名乗りをやるもんだから次第にナンパされなくなってきた。
鉄壁だなクローディア。バカはこういう時に真価を発揮する。

みっちり4時間ぐらい仕事をすると落ち着いてきた。
俺達の仕事ぶりは上々らしく、キールのおっさんも満足そうだ。


「お疲れ様だ、お前たち。 しっかり働いてくれたな、お待ちかねの夕食だ、腹いっぱい食ってくれ」


出されたのはステーキ。 肉、肉が出た!
2センチはあろうかという手のひらサイズのステーキに付け合わせの野菜、ふやかしてある麦。
米が無いのは残念だが、この際どうでもいい。
肉は塩とソースで味付けがしてある絶品だ。
麦は味がない。オートミールみたいだな。
これはキール亭一番人気のステーキだ。
まさかこれを食えるとは。


無我夢中で食べ始める。
クローディアがおかわりを要求したらキールのおっさんは気前よく2枚目を焼いてくれたので俺もついでに頼む。
バカのおかげで俺も乗っかることができた。
クローディアはできる子。

食べ終わるとキールのおっさんは依頼書に今日の分のサインをくれた。
明日ギルドに持っていって400Gもらおう。

すっかり日も暮れているので教会に帰り今日も一日を終えたのだった。


========


キール亭で仕事を初めてから5日が経った。
俺達の所持金は4010Gになっており生活に必要なものを揃え初めていた。
お互いの下着の替え、リュック、それからママに最初に買うことをおすすめされた靴だ。

よつばに


「パンツは毎日同じの穿いてるの? それとも洗濯してる間はノーパンデイ? 」

「お、同じの穿いてませんしノーパンの日もありません!! ママに借りてますよ!!」


どうやらママに借りていたらしい。
どんなパンツ穿いてるんだろう。


「ちょっと見せ」

「ません!! 」


よつばの右手が光を放ち ビビビビビッ!! とスパークする。
こいつはいつのまにか光属性魔法の初級、ライトアローを覚えたようで、たまにビキビキさせている。
いいなぁ。魔術。
いいなあああ!!!!


パンツは見せてくれなかったが粘り強く丁寧に魂を込めて土下座をしていると色だけ教えてくれた。

黒だ。

あいかわらずチョロいなよつば。
チョロチョロだ。


そんなわけで、下着や肌着、財布と革と布の混合製のリュックにくるぶしまであるのブーツを買った。
俺のリュックはグレー、よつばのリュックは赤だ。
俺のリュックに薬草が一つ入っているだけで他には財布しか入ってない。
革製のブーツは俺が黒、よつばは茶色だ。
何の革でできているのかは知らないが俺の穿いていた革靴とはわけが違う。
とても丈夫、かつ動きやすい。
革製の運動靴って感じだ。

ここまでの使用金額は2400G。 残り1810Gとなりすぐに半分なくなった。
ここからお小遣いとしてよつばに200G渡しておく。好きに使ってくれ。
残金は1610Gか。

今日もいつものルーティーン、午前は指導、午後は訓練、夜はキール亭でバイトだ。

だんだん槍の扱いも慣れてきた。
走り込みで体力もついただろう。
午後の訓練が終わりよつばが自分の冒険者カードを眺めている。


「先輩・・・・・・ 私のカード変わってません!? 」

「え? 見せて?」

よつばのカードを見て見ると


【名】  花岡 よつば (人間)
【ランク】 E
【ジョブ】 ==
【ステータス】 体力 35   魔力 77   知力 50   力 22  俊敏 22  
【スキル】 弓術 level 1  算術 解体 光属性魔術  
【属性】 ∞
【特殊】 聖神の寵愛   

な!?!?

ステータスが微妙に上がってるし、スキルに 『光属性魔術』が増えてる!?

「ステータス上がって光属性魔術が増えてるじゃん!!」

「えへへへ~ 今治癒魔術の練習もしてますから、増えそうですよ~。 先輩はどうですか?」


俺のは!? あわてて自分のカードを見ると

【名】  山崎 陽介 (人間)
【ランク】 E
【ジョブ】 ==
【ステータス】 体力 42   魔力 ×   知力 59   力 36  俊敏 27  
【スキル】 算術 指導
【属性】 ==
【特殊】 


落ち着け。

まだ慌てる時間じゃない。


【名】  山崎 陽介 (人間)
【ランク】 E
【ジョブ】 ==
【ステータス】 体力 42   魔力 ×   知力 59   力 36  俊敏 27  
【スキル】 算術 指導
【属性】 ==
【特殊】 


一ミリも変わってねえ!!!
不良品掴まされた!?


「先輩・・・・」

「元のステータスが高かったし!? だから上がってないだけだし!?魔力以外はステータス勝ってるし!? 」

「・・・・・・」

「これ壊れてるわ。 もういらんはこんなもん 」

「それ100G払ってるんですからね!捨てちゃダメです!」


まだ単純に鍛え方が足りなかっただけか?
よつばは複雑そうな顔で俺を見ている。
訓練の時間は槍を使うだけじゃなく走り込みもしているし、それなりに努力はしているつもりだったのに。

いや、待てよ?
まだ『ジョブ』でワンチャン・・・・・・あるか!?
伝説のスキルも特殊な能力もなかったが、まだジョブがある。
いきなりとんでもないジョブに就けるチャンスはある。

金だ。金が必要だ。

ジョブの適性検査に1000G,就くのに1000Gで一人当たり2000Gもかかる。
高いな、まだ先になりそうだ。

しかしまだワンチャンある。きっとある。それまで訓練の手を抜いてはいかんな。
腐らずにいこう。

俺はよつばに慰めされながらバイトをしにキール亭に向かった。


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キール亭でバイトを始めて10日目。
ついに最終日を迎えた。
毎日豪華な夕食が出てバイト代ももらえる。そんなおいしいバイトも今日で終わりだ。
若干の寂しさを感じながら最終日のバイトをこなす。
十日も毎日休みなく働いているとさすがに慣れてくる。
俺は今 『皿洗い level1』 というスキルがあるのであれば修得しているだろう。
食堂でのバイトで引っ張りだこだ。
人気者はつらい。

最終日もそつなく仕事をこなす。
最後の晩餐の時に、クローディアが俺達に声をかけてきた。


「よつば! チェリー陽介ボーイ! わらわとパーティを組むこと許すゾ? どうだ? どうだ? 」


こいつはことあるごとに俺達を誘ってきていた。
正直戦闘能力の乏しい俺達を誘う意味がわからない。
組んだところでよつばはともかく俺は約に立つ自信がない。


「クローディアさ、誘ってくれるのは嬉しいんだけど、俺達弱いよ? Eランクの童貞とエターナルアホだよ? それから今度その名前で呼んだらもう話聞かないよ? 」

「弱いのであれば強くなったらいいだけではないか? わらわが引っ張ってやろうゾ」

「そもそもお互いのこと知らないのに? 」

「そこは安心せい。 わらわはお前たちが悪いヤツではないことがわかる」

そういうとクローディアは冒険者カードを俺達に見せてくれた。



【名】  クローディア・ボトルフィット (人間 妖精族)
【ランク】 E
【ジョブ】 魔術師
【ステータス】 体力 30   魔力 68   知力 48   力 15  俊敏 18  
【スキル】 風属性魔術 水属性魔術 妖精話術
【属性】 ◎風 〇水 ×火 
【特殊】 【ジョブ効果 魔術威力上昇 消費魔力軽減 詠唱時魔力防壁】
魔眼

魔術師のジョブ就きなうえに、魔眼!? 
いやいやそれだけじゃない、人間と妖精族?


「わらわの魔眼は『性質眼』じゃ。対した魔眼ではないが、視た物の性質がわかる。わかる性質は簡単に言うとわらわに対しての善か悪か、といったところだゾ」

「そうなんだ! くーちゃんすごい!! 」


よつばはとても嬉しそうにしているが反応するところはそこだけじゃない。


「妖精族というのは?」

「ふむ? 珍しくもないだろう。人間と妖精族のハーフであるゾ。 アハハハハハハ!!」 


うむ。


「わからん」

「アハハ!! は? わからんと? 人間族の街から出たことがないチェリー陽介ボーイだと? 」


こいつの話は聞かなかったことにしよう。
俺は帰り支度を始め


「待て待て待て待て!! 嘘だ!  妖精族もいればエルフ族や長耳族、獣人族、いろんな種族がいるのだゾ! 」

「なるほど、それでお前は妖精族とのハーフってこと?」

「そういうことだゾ。 それでどうだ? 」


よつばを見ると先輩に任せますよ?と耳打ちしてくる。
正直依頼を受けるなら二人よりも三人だ。
悪い話ではないよな?
しかも魔術師だ。明らかに俺より戦えるだろう。
アホそうだが・・・・・
一応聞いておこう


「どうする? よつば」

「いいと思います! クローディアちゃん元気ですし!」


そこか?
まぁ異論がないならいいか。
俺達は自分たちの冒険者カードを見せた。


「ほうほう。 陽介は・・・・・・ 」

「・・・・・・」

「・・・・・・あれだな。【算術】できるんだな。あと【指導】? なんじゃ? 【指導】は? 教えるのうまいのか? 」

「そういうことかな・・・ よくわからんけど」 

「指導で戦うのか?」

「いやいやいやいや、槍を訓練中だよ」


クローディアは俺の能力の無さはそれほど気にしていないようだ。
飽きれるような雰囲気はない。
よつばの冒険者カードを見ると


「ほうほう!? 光属性魔術か。 そして弓に・・・・・・・【聖神の寵愛】だと!? 」