あいちゃんの★世の中には色々な性癖がありすぎて異世界で異世界

異世界モノ小説書いているお(*‘ω‘ *)連載するお('ω')

任天堂スイッチ(Nintendo Switch) ジョイコン SR SL ボタンを修理したお('ω')

へろへろー('ω')

あいかわらずみんなのマジ天使4歳ようじょ(成人済み)のあいちゃんだお★

そんな私ですが。



任天堂スイッチで遊んでたんですよ。Nintendo Switch

スーパーマリオブラザーズデラックス

4人まで同時プレイができるとってもアブノーマルなゲーム。


一人でやる分には普通の横スクロールゲームなのですが、友達とヤると楽しい。


あ! だめ!! 先にイかないでっ!!  


とか。


はやく・・・・ はやくキテッ!!  


とか。


そんな感じなんですが、コントローラーの L と R ボタン同時押しで薄いゴムのようなものに包まれて無敵状態になれるわけですよ。

ところがボタンが壊れてしまって。

ゴム無しなわけですよ。ほんと危険。



ってなわけで


任天堂スイッチ!!Nintendo Switch!! ジョイコンのLRボタンを修理したお!!!!





必要なものはこちら!!

 

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工具

工具!!

ジョイコンは普通のドライバー(+とか-)ではねじを回せません。

Y型ドライバーが必要です。

私は Amazonで 
ANZEO ニンテンドースイッチ (switch専用Y1.5ドライバー付き)ツールキット

を買いました。

 

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安い。

699円で Y型ドライバー 、+ドライバー ピンセット 隙間に差し込んで開けるやつ スイッチのジョイコンに必要なものは全部はいっているとってもヒワイな商品です。

実際にネジをペロペロ舐めることもなく問題なく使用できました。

まだ工具を持っていないなら検索してみてくだしい。


そしてもう一つ必要なのが

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パーツ!!!

これもAmazonで売っています。

 

 

 

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どこで買ってもいいのですが、左と右で違うので注意。

両方入っているやつ買ってもいいですし、壊れたほうだけ買ってもいいかと。

どうせそのうち壊れるでしょう。

ちなみに私は左が壊れたので左だけ買いました。


これでジョイコンのLRボタンの修理に必要なものが勢ぞろい!

うひょー('ω')

 

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さっそくジョイコン。

左のジョイコンですね。

セクスィー★

とってもセクシャルなジョイコンさんですが、このままではひん剥けないので後ろからアプローチ('ω')

 

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くるり

まずは工具、Y型ドライバーで全部のネジ、といっても4か所ですね。はずします。


外したら・・・・・

 

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くぱぁ♡


全部丸見えです('ω')

産まれたままの姿にするわけですが、画像に赤〇つけている青いピックのようなもの。

これを隙間に入れることで くぱぁ♡ がしやすくなります。

とってもヒワイな秘密道具。

こんなのがAmazonで買えるなんて・・・・・ドキドキ


さて、次にすることは電池パックを外すんだからねっ!!


ば、ばか!!

 

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外したんだからねっ!!

ついでに上下ひっくり返しました。

電池パックは両面テープでくっついているだけなんだからねっ!!

赤い丸の部分。

ちょっと電池パックからの抵抗はありますが、両面テープのせいです。

すぐに取れます。


そして 電池パックをどけておいて

 

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赤で〇した3カ所!!

3カ所のネジを外します。

簡単簡単♡


そしたらまた

 

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くぱぁ♡


だいぶ積極的になってきましたね。

どんどんくぱぁしてきます。

最初の頃の恥じらいがなくなって新しい刺激が欲しいところです。

次に赤〇の 1 と 2 。

ここを外します。

1 は別に外さなくてもいいのですが、2を外すときに邪魔なので外しました。

そうすると

 

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1を外したいやらしい状態。

先っちょがぴらぴらしてます。

画像だとわかりずらいのですが、パチッと。

ぴらぴらが上からフタをされている状態なので、そのフタを下から上に指、もしくはピンセットとかで上げます。


そしたら2も外しましょう。

2も外してしまえばもうジョイコンは無抵抗。

好きにしていい状態になります。


胸熱。

 

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おっと。

最後の抵抗が。


最後に赤〇の二つをドライバーで外して

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完全に外れます。


あとは買っておいた

 

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これと入れ替えて、元通り戻したら・・・・

 

 

 

 

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かんせーーーーい!!!!!!




無事に動くようになりました('ω')


愛ちゃんってすごい('ω')


ここまでできるとあとはもうジョイコンを好き放題凌辱できるでしょう。



そう。



エロドージンみたいに!!!!!




以上でジョイコンの修理は終わりです('ω')


最近ゲーム飽きてきて異世界もの書き始めました('ω')

 

aitamada.hateblo.jp

とりあえずある程度書きたまったら「小説家になろう」とかに修正しながら投稿しようかと('ω')

特殊な性癖を聞いた一般人が異世界で生きていく話の予定です。

しーゆー('ω')ノ

世の中には性癖 15話

一話からはこちら('ω')↓

 

aitamada.hateblo.jp

 

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夕食のよつばパンを食べながらママにジョブについて聞いてみた。

ママは【ミネルウァの加護】を受けて【プリースト】となったらしい。
【プリースト】の補正は、光・回復魔術の効果上昇・範囲上昇・消費魔力軽減・修得能力上昇、加えて結界魔術と魔力感知が使えるらしい。

正直魔力についてよくわかってないし、ふ~ん。だが。
いいことなんだろう。
ママが足を組みなおす度にスリットからの生足が熱い。
これもいいことだ。

それよりも子供達と戯れていたよつばからの視線が痛い。
子供達はパンを胸に当ててよつばをからかっている。
からかい方がうまい。
ミーリアだけはよつばをフォローしようとしているがかける言葉がなさそうだ。

何はともあれお金だ。お金がないとなにもできない。
あれ、そういえば依頼はどうなってるんだ?


「よつば、そういえば掃除の依頼はどうなってるの? 」

「先輩? あたし、今、怒って、ますよ? よつばパンって、なんですか? 」

「よつばの乳サイズのパン、ってことだよ。言わせんなよ恥ずかしい。」

「見たことないくせに! もっとありますし!! 」


気のせいか怒りに震えるよつばの背後から魔力のようなものが湧き出しているように見える。


「よつばさんの魔力が上昇しているんですが・・・・・ 」


ママは冷や汗をかきながらそんなことを言う。

あ、やっぱり!? 恐ろしい子・・・・・・


「ごめんなさい、ほんとごめんなさい。 子供達とコミュニケーションがとりたくて。 よつばにも子供達と触れ合って欲しくてネタにしちゃったんだ。 ごめんね? 」

「う・・・・・・ うーん。そういうことなら・・・・・・」


ちょろい。 
乳くらい揉んでもごまかせそうだな。
今度試してみよう。


「依頼はですね、明日のお昼過ぎに依頼者の家に行って掃除です!! 地図も貰ってますからお昼食べたらいきますよ!! 」

「はい、喜んで!! 」


確か依頼内容はコメットさんの家の掃除、報酬は200Gだったか。安いけどコツコツ稼ごう。
それにしてもこんなにチマチマ稼いでる場合じゃないな。
なんかいい手はないものか・・・・・・
何か商売を始める? また薬草取ってきて売る? よつばに回復魔術を覚えてもらって回復でお金を取るとか?
何がいいんだろうな、いい案思いつかないな。
悩んでいると


「ワン!! 」


犬のような鳴き声が食堂に響いた。

あれ? 教会に犬いたっけ? そもそもこの世界で犬らしいもの見てないな。ペットという概念はあるのか?
食堂にいた全員の注目が声の主に集まる。
そこには一匹の・・・・・・


犬がいた。


小型犬。色は茶色。たしか茶色はレッドっていうんだっけか。
毛が少しもっこもこしててとってもラブリーキュート。
小さなお耳はペタンと横に垂れており愛くるしさを醸し出す。
完全にトイプードルやん。


「うわあ! トイプーちゃんだ!! 」 


よつばは嬉しそうに犬に駆け寄るが、犬は警戒しているようだ。
よつばをみておびえて低く唸る。


「ママ、犬飼ってたんですか? 」


俺は素朴な疑問をママにぶつけた。


「いえ、犬は飼ってませんよ、というか初めてみる種類の犬ですね」


ママは興味深そうに犬を眺めている。
この世界にはトイプードルはいないのか。
愛玩用に品種改良されてる犬種だろうし、いないもの納得か。
よつばは怯えられているのがショックだったのか少し落ち込んでいるようだ。
犬は俺と目が合うとなぜか寄ってきて小さく鳴いている。


「とりあえず、ご飯あげてもいいですか? 」

「は、はい。 それはいいのですが。 この犬、ちょっと不思議ですね。 」


俺はパンを細かくほぐし、白スープに入れたものを犬の前に差し出してやる。
よっぽど腹をすかしていたのか、むしゃぶるように食いついている。
とんでもなくかわいい。
どっから来たんだこいつは。


「不思議なんですか? とんでもなくかわいいだけに見えますが」

「この犬なんですが、魔力がすごく小さい・・・・・・ ないような気がしますね」


え!? 俺と同じ!?
ってことはこいつは日本からきたのか?それとも別世界?
この世界の生物は全て多かれ少なかれ魔力を必ず持っているという話だ。
俺はその魔力がないためギルドで登録すら苦労した。
この犬も魔力がないってことはこの世界産ではないってことだろう。
どうやってここにきた?


「魔力のない犬ですか。私も魔力がないようなんですが、なんか関係ありますか? 」

「陽介さんもやっぱり魔力がなかったのですね。 すごく少ないだけだと思ってましたが、まさかないとは・・・どうやって生きてるんでしょうね・・・」

「生きてますね・・・・・・俺。」

「魔力がないだけの普通の人、ってことでしょうね」
 

やっぱりそうなるのか。
ご飯を食べ終わった犬は俺の足元から離れようとしない。
なんで俺なんだ? 
とりあえず俺に犬を飼う余裕なんてない。
教会で飼ってもらうことになりそうだが・・・・・・
いいのか?
こういう時は考えるのを丸投げに限る。


「ママ、この犬どうしましょう・・・」

「野良犬を見つける度に全てを受け入れることはできません。 かといって陽介さんにとてもなついているようですし、陽介さんが面倒をみるなら自由にしたらいいと思います」

「なるほど、わかりました。 捨ててきます」

「ちょっと先輩!! といぷーちゃん捨てるつもりですか!? こんなにかわいいのに!? 」

「犬飼う余裕なんてうちにはありません!! よつばちゃんを食べさせるだけで精一杯なんです! 」

「私のご飯あげますから! といぷーちゃん捨てたら魔物に食べれちゃいますよ!? 」

「この世は弱肉強食なのです。 自然の摂理です」

「おに!!  スケベ!! 」


よつばは牙を剥き出しにして威嚇するように俺を見ている。
教会の子供達も犬を捨てることに反対のようだ。
犬をかばうように俺の前に立ちふさがる。


「教会で面倒みてもらおう? ママにちゃんと言えるか?」

「いえます!! 」


ママをチラっと見ると困ったような顔をしているが犬のかわいさには心揺れているようだ。
もう一押し。


「よし、よつば。 んじゃ名前を考えようか」

「マカロン とか シフォン とかどうですか? かあいいですよ 」

スイーツ脳だなこいつ。即答で菓子の名前が出てきたぞ。そんな甘ったるい名前じゃだめだ。
この犬はこれから魔力もなく、過酷なこの世界を生き抜いていかねばならぬのだ。
う~ん。


「よし。 名前は 『いぬドッグ』 だ。 」

「「「はぁ!?」」」


食堂にいる人達が一斉に声を上げる。


「先輩ヒドイ! それ『いぬいぬ』ってことじゃないですか! 却下です却下!! 」

「陽介さん、さすがにそれはかわいそうじゃないですか?」

「じゃあなんだったらいいんですか!? キングコブラだったらいいんですか!?」

「それもやだ! 先輩センスない!! 」


名前決め会議は紛糾した。

俺からはかっこいい名前ということで サタン バハムート オロチ を出したが通らず。
よつばは マカロン おもち あんこ を出したが俺が通さず。
ママは ビクトリー セイント イージス なんて名前案が出たがなんとも微妙なセンスだ。
子供達も色々と案を出したが結局は『太郎』に落ち着いた。

とりあえず俺の作戦通り。
名前をみんなで考えることによりなし崩し的に教会で飼う雰囲気になっている。


「よし、今日からお前は『太郎』だ!! 」

「ワン!!」


太郎の表情はわからないが、どことなく安心しているように見える。
『犬ドック』じゃないならなんでもよかった、とでも言い出しそうだ。

みんなで食事の片づけをして風呂の時間だ。
といっても水浴びをするか身体をタオルで拭くくらいだがそれでもかなりすっきりする。

寝る前に明日の予定を確認。

午前中は算術指導。午後はママからの訓練予定だったが掃除の依頼を受ける。
それが終わったらまたギルドで依頼を探して戻ろう。

ママとの性生活を妄想しながら太郎と一緒に眠りについた。



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「おっきろー!!! 」

「待て待て待て!! 毛布の中に太郎もいるから!! 」

アレクのバカでかい声に起こされる。
俺のベッドにダイブしてくるもんだから一緒に寝ていた太郎が圧死するかと心配になる。
せっかく名前をつけてやったのに翌日に圧死じゃさすがにかわいそうだ。

食堂に行くとすでによつばもママもいた。
丁度いい。


「ママ、午後は依頼を受けるのですが、そこから1割を生活費としてお渡ししたいと思います。少ないですが、これからお世話になっている間お渡しさせてください」

「ありがたくいただきますね」


ママは快く受け取ってくれそうだ。
断られても渡すつもりだったけどね。

さっそく子供達を集めて午前中いっぱいを使って算術指導をした。
遊びながらの指導だから内容は薄い。
ゆっくりしっかり教えていこう。

俺は指導を終え、よつばはお手伝いを終え昼食を取る。
さっそく午後は初依頼だ。

 

 

世の中には性癖 14話

更新頻度を毎日から二日に1回程度に変更したお('ω')

その分 一回の更新文字数を増やしていくお('ω')

一話からはこちら('ω')↓

 

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俺は 「童貞!!」 の単語に過敏に反応してしまい振りむいてしまった。

そこにはオレンジがかった髪を短いツインテールにした勝気そうな少女が腰に手を当ててふんぞり返っていた。
ギルド内の反応を楽しんでいるのだろう。 口元がにやついている。

この少女は魔法を使うのだろうか。
左手は腰に当てているが、右手には木製の杖を持ち腰くらいまでの短いローブを羽織っているが、中身はビキニに短パンだ。
どういう組み合わせだよ・・・・・・
この世界の女子は基本露出が高めだがこれはアウトだろ。

こんなアホそうな子には関わっちゃいけない、俺の中でアラームが鳴り響く。


「童貞先輩、ご指名ですよ? 」

「やめなさい!! 目を合わせちゃだめ!! 」


アホ丸出し子はターゲットを俺と定めたらしい。
俺のほうに一直線に向かってくる。
途中には椅子もあったのだがそんなものは目に入っていないようだ。
歩く途中でゴツゴツ脛に椅子が当たっているもんだから少し赤くなっている。
ちょっと 「イテッ! 」 って顔してんじゃねーか・・・・・・
アホ丸出し子は俺に ビシィィィィ!! と指刺すと


「そこの童貞坊や! わらわの下僕となる許可を与えようゾ!! 」

「・・・・・・・・・」


何を言い出すんだこいつは。
ナンパか? この世界のナンパか?
俺は目線をそらした。
アホ丸出し子にかまっている暇はない。
これから夕食の準備をしなくっちゃ。
ママが半裸で待っている。


「わらわの名は クローディア・ボトルフィット! 荒ぶる暴風を手なずける魔術師であるゾ!! アハハハハハハハー!!!! 」

「・・・・・・・・・・・・」

「見慣れる恰好をしておるが駆け出しの童貞冒険者だろう? 武器はどうした? 坊やも魔術師であるか? 」

「・・・・・・」


こっちは無言でいるのにものすごく嬉しそうに腕を組みながら頷いている。


「わらわの美貌に声も出せぬか。 童貞には刺激が強すぎてしまったな。 アハハハハハ!!!! 」


ふんぞり返って笑っている隙に俺はよつばの手を取ると出口に向かって駆け出した。
アホ丸出し子のアホ笑いはまだ続いており俺がいないことに気付いていないようだ。

今日はもうお家に帰ろう。
そして金輪際ギルドには近づかないでおこう。
登録料はおしいが俺の冒険者生活は終わりだ。


「よつば・・・・・・ 俺冒険者やめようと思う・・・・・・」


よつばは無言で俺の肩に手を置いた。
その手の心地よい重みから俺をいたわる気持ちが伝わってくる。
よつばは少しだけ微笑みやさしい眼差しを向けてくる。


「先輩・・・・・・」

「よつば・・・・・・」


視線が絡み合い無言の時間が流れる。
言葉はないが心地よい空間。
優しい世界。
よつばは俺の手を取ると


「ダメです!!  働いてください!! あんなチビッ子クラブにちょっと童貞扱いされたくらいでへこんでる場合じゃないですよ!! 」

「チビッ子クラブ!? 」

「ほら!! ギルドいきますよ!! さっきのお掃除依頼受けますよ!! 」

「ひ、一人で行って来て!? 待ってるから!! ずっと待ってるから!! 」

「もう!! しょうがないなぁ!! だから童貞なんですよ!! ちょっと待っててください!! 」


一言余計じゃない!?

よつばはぷりぷり怒りながら来た道を戻っていく。

君子危うきに近寄らず。
危ないとわかっている場所には近づいちゃだめ。
俺は賢いのだ。

俺はのんびりと待つことにした。
妄想の中でママを凌辱しながら待つ。
しばらく待っていたもののなかなかよつばが帰ってこない。
もう3回戦までママと濃厚なひと時を過ごたところだ。

どうしよう・・・・・・

ギルドに行ってみるか? アホ丸出し子いたらやだな・・・・・・

とりあえずメールしてみるか、と思ったものの携帯電話を持っていない。
なんて不便な世界だ。
これではテレフォンオセッセもできないじゃないか。

そんなことを考えていたらよつばが戻ってきた。


「せんぱーい!! 遅くなってすいません!! 」

「ぜんぜーん! 今来たところ~」


よつばは俺の返しをスルーすると


「お掃除の依頼! 受けることができましたー! 色々説明を聞いたりジョブについて聞いていたら時間かかっちゃいました! 」


あ! なるほど、ジョブか! すっかり忘れてた。


「ジョブの話も聞きたいんだけど、アホ丸出し子いた? 」

「もーいませんでした。 あの後どっかのパーティに声を掛けられたみたいですが断ってどっかにいったようですよ」


そっかそっか、もういなかったのなら俺も行くんだったな。


「ジョブってなんだった? 」

「えっと、ジョブなんですが・・・・・・





よつばの話をまとめると、この世界には【ジョブ】というものがある。

【ジョブ】というものはその人の適正によって成れるもの、成れないものがある。

【ジョブ】に就く必要は必ずしもないが、就くことができるなら就いていたほうがステータス補正・固定スキルの修得ができるようになるから損はない、との事だ。

基本職 上級職 ユニーク職 と大きく三つに分けることができ、戦闘向けの職 非戦闘向けの職とに分かれる。

基本職には 
物理型 戦士 闘士 スカウト 弓術士 等 
魔法型 魔術士 回復術士 召喚士 呪術士 付与術士 等
非戦闘向けだと 商人 詩人 木工士 鍛冶士 調剤士 等
  
よつばは覚えきれていないようだがかなりあるようだ。

上級職やユニーク職はなりたくてなれるものではなく、とても珍しいらしい。

スキルについて。

基本職、例えば 【戦士】。
【筋力上昇】 【堅守】 等、自己能力を上げる事を中心としたスキルを修得することができる。
どれだけ能力が上がるのかは不明だが無いよりはいいだろう。  

【弓術士】は 
【命中】 【鷹の眼】そして魔力持ちは矢に属性を籠めて放つことができる【魔力矢】や、矢を手元に戻すことができる【リターン】等があるみたいだ。

かなり様々な【ジョブ】があるので自分の適性に合うものに就くのが一般的だ。

ジョブの適性検査・ジョブ付与も冒険者ギルドでできるらしい。

もちろん【ジョブ】に就くのもお金がかかる。

適性の検査に1,000G 就くために 1,000G もかかる。

けっこう高い・・・・・・

それを聞いてギルドに行くのはやめた。
行っても無駄だしな。お金ないし。


「あたしは魔力が高いみたいですし、魔術士ですかね!? ドッカンドッカンですかね!? 」

「いいんじゃない? 俺にはドッカンしないでね?」

「いやらしい顔してたらドカンッですよ」

「毎日火だるまじゃねーか・・・・」


よつばは楽しそうに俺の顔に火の玉でも投げるようなそぶりを繰り返している。
それにしても・・・・・・


うやらましいいいいい!!!


魔力いいな!! ほんと欲しい!! 魔力うううう!!!
ぐぬぬぬぬ・・・・・・
考えても仕方ない。
仕方ないことで悩んでもしょうがないか。

「適正の検査にすらお金がかかるのならギルドに行ってもしょうがないか。街中を探索しながら教会へ帰ろうか」

「そうですね! はやく帰ってママのお手伝いをしましょ」


俺達は教会までの帰りながら目についた看板のお店を見学していく。

見るもの全てが目新しくて年甲斐もなく胸が高鳴りっぱなしだ。
いろんなお店があったが、杖の看板の店は 「魔法屋」 だった。
魔法は誰から教わるか、もしくは魔法屋で買って指導を受けて覚えるらしい。
けっこう値段が高い。
初級魔術 【ファイアボール】 で3,000Gだ。
回復魔術は初級の 【ヒール】 で10,000Gもする。
貴重なのだろう。 

他にも薬屋、帽子屋、洋服屋や雑貨屋もあった。
俺達が教会につく頃にはすっかり日も落ちかけていた。

教会に着くと俺の信者たち、子供達3人がお出迎えしてくれた。


「先生! 今日の夕食は白スープとパンだよ!」
「先生!! どこ行ってきたの!」
「先生!!! デート!?」

適当に相手をしながらママの手伝いに向かう。
今日の食事は昨日と同じメニュー、白いスープによつばサイズのパン。
子供たちにこのパンはよつばサイズであることを教えておいた。

世の中性癖 「ガハハ」 13話

ひゅーひゅー('ω')

絶賛大好評('ω')


一話から('ω')↓

 

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さてさてさてさて。

これからの俺達はどうしたらいいのか、みつばの意見もしっかり聞いておこう。
コミュニケーションは大切だ。


「それではみつばさんや、あなたはこれからどうしたいと思っておりますか? 」


みつばは、考えるようにアゴに手を当てて首をひねる。
ほんとに考えてるのかこいつ。
考えてるフリに見えるな。


「超展開すぎてどうしたらいいのかわかりません! 」


やはり考えてるフリか。
勉強はそれなりにできるはずなんだがアホはアホだ。


「それにしても、元の世界には帰れるのでしょうか」


それは俺も聞きたい。
この世界にきてしまった理由、原因はなんだ?
わからなすぎることを考えてもしょうがない、現状の確認からいこう。


「まずは現状確認だ。 持ち金は140G。 物価がわからないからこの価値がわからない。 あの小屋で見つけた短剣はこれから小屋を使う人もいるだろうし、置いてきた。 木を削った槍は街に入るときに、恥ずかしいから捨てた。 つまり武器はない。 」

「うんうん」

「俺は薬草をちょっと取って置いたから、薬草が1個分ある。 あとは今お互いが来ている服だけしか持ち物はない。 」

「うんうん」

「しばらくは教会にやっかいになってよさそうだけど、ずっとタダってわけにもいかないだろう。 なのでお金を稼ぐ必要がある。 」

「うんうん」


こいつ聞いてるよね? 
大丈夫か?


「パンツは変えたの?」

「ママぁ!!! 」


ちゃんと聞いてたのか!!


「ごめんて!! ちゃんと聞いてるのか心配だっただけだから!!  とりあえずお金を稼いだほうがいいと思いますがどうですか!? 」


話をそらそう。


「む・・・・・。 まぁ、そうですね、この教会裕福ではなさそうですし・・・・。 早めに自立しましょう! 」

「もしかしたら俺達以外にも同じような状況の人がいるかもしれない。 もしかしたら俺達がここにいる理由を知る人がいるかもしれない。 なんであれお金を稼ぎながらこの世界を知ることだな。 」


よつばは 「さすが先輩!! 相変わらずかっこいい!! 抱いて!!」 とでもいいそうなくらい目をキラキラさせている。
初めてだから優しくしてもらおう。

その後も俺達は話合を続けた。
といってもあまり話すこともなかった。
この世界にきてからまだ一晩を過ごしただけだ。
わかっていることも少ない。
だんだん話すこともなくなって パンツ一枚じゃ洗濯つらくない? とか 新しいパンツ買いにいこうぜ? とかそんな話しかしてない。
その度にママを呼ぼうとするのでなだめるのが疲れた。

結局情報収集とお金稼ぎのために冒険者ギルドに顔を出しがてら街をぶらぶらすることにした。

教会から冒険者ギルドまでは近い。

時間にすると15分くらいだろうか。
教会が少し小高い丘の上にあるから街並みが綺麗に見える。
木造の建物が多いがレンガ作りも多少あり、そこまで大きな街ではないことがわかる。
一応塀で囲われているものの魔物の大群で襲われたらぶち壊されそうだ。

冒険者ギルドまでの道のりには武器を扱う店があったので入ってみたが・・・・・


高い。

とにかく高い。

教会であった簡素な槍ではなく、鉄製の槍は5000Gもした。
持ち手が木製の物でも2000G前後でとても高い。
バブルか?
バブルしらんけど。

切実にお金が欲しい・・・・・
仕方ない、これだけはしたくなかったが・・・・・・

俺の大切な童貞を売ろう。

最低価格は一万Gからだ。

オークション形式でドンドン吊り上がって行くだろう。
オークション会場はどこだ?

オークション会場を探しているうちに冒険者ギルドについてしまった。
しょうがない。

受付嬢、スフレちゃんに俺の童貞を買ってもらおう。

さっそくスフレちゃんを探してきょろきょろしているとよつばが俺をでかい声で呼んでいる。


「センパーイ! ここに貼りだされている依頼書見てくださいよぉ! 」


うるさいな! 目立っちゃうでしょ! 慎ましく生きていきたいのよ俺は!
依頼書が貼りだされている壁を見てみると様々な依頼書が貼りだされている。

ここから好きなものを選んで良いのだろうか?

依頼書を見て見ると受注可能ランクなるものが記載されており受注には制限があるようだ。
他にも細かく依頼内容が記載されているが安心した。
童貞制限はなさそうだ。

採集・討伐・護衛、なんていかにも冒険者っぽいものから お使い・配達・部屋の片づけ・掃除・洗濯・・・・

もうなんでも屋だな。

簡単で一日でできてしまうようなものは安く、採集や討伐、護衛は報酬が高い。
Eランクの平均は一つの依頼で五00Gぐらいが平均だろうか。
Eランクの受注できるものはたいしたものがないなぁ・・・・

よつばは眉間に皺を寄せながら依頼書を眺めている。


「あ、先輩! これなんてどうですか? 」


よつばは指した依頼は


依頼内容:部屋の片付け
依頼人 :コメット(町民)
受注制限:なし
報酬   :200G
依頼者から一言: 家の片づけを頼む。しばらく放っておいて散らかっている。しっかりやってくれたら追加報酬も考えよう。


その他細かいことは書いてあったが概ねこんなとこだ。
報酬は安いが最高だ。

こういう安全な依頼をコツコツこなしながら確実にお金を貯めていこう。
二人で手分けして安全な依頼をこなぜば効率は倍だ。
俺は伝説の勇者でもない単なるザコだ。
勇者との共通点はパンツをかぶるのが好きなことくらいだ。

よつばは伝説っぽいスキル持ちだがパンツをかぶるのは好きじゃなさそうだし勇者ではない。
地道なお仕事でお金を稼いで暮らそう。

俺は依頼書を取ろうと手を伸ばし


ドガンッ!!!!

扉を蹴り開けるドデカイ音がギルド内に響き渡る


「ガハハハハハハ!!! そこの童貞!!! 」

「え!?」


扉を蹴り開ける音よりもデカくかん高い声が耳を貫く

 

世の中性癖 「ニヤニヤ 」 12話

満員御礼('ω')

 

一話からはこちら('ω')↓

 

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「何ニヤニヤみてんだよ?」


よつばはバレちゃった!?ってな顔で俺と目が合うと


「ニヤニヤなんて失礼ですよ! ニコニコですよ! 」

「一緒や! なに? 算数教えてほちいんでしゅか? 」

「あたしは忙しいんですぅ! あ~忙し忙し! ママぁ~!! 」


よつばはそういうとママのいるほうへ走っていった。

邪魔しにしやきやがって。

あいつは俺が指導しているといっつもニヤニヤしながら観察している。
何が嬉しいのか俺が質問対応なんかしているととても満足そうだ。

俺は午前中の時間ほど算数の基礎の基礎の基礎と覚えることの目的、メリット・デメリットを伝える。

学習だけじゃない。

 【目的】 【メリット】 【デメリット】 はモチベーションの維持に不可欠だ。

【目的】は何よりも大事だ。
何のために算術を覚えるのか。
算術を覚えることで何ができるのか。
目的が具体的であればあるほど頭にイメージがわきやすくなる。
理解が早まるのだ。

【メリット】を伝えることでどれだけ得をすることができるのか。
人間の欲・向上心・成長といった部分をくすぐる。

【デメリット】を伝えることで恐怖、損をしたくない、負けたくないといった部分をくすぐる。

プロスペクト理論ってやつだな。
すんごく単純に言うと、人間は得するよりも損をすることを恐れるってやつだ。
メリットを伝えること、そしてデメリットも伝えることが大事ってことだ。


この3つは場面にもよるがちょくちょく確認してあげることが大切だ。

午前中の指導は算数っていうよりは言葉を教える感じで進めていく。

子供たちの反応は上々だ。

このまま苦手意識を持たせないようにじっくり教えてやろう。
苦手意識を持たせないこと、できるという気持ちにさせること、楽しい時間にしてやる。

指導をする立場、先生や講師というのは無条件に尊敬されがちな仕事なので、最初に先生と印象付けて置くのはその後の指導に大きく影響を与える。

しっかり子供達に俺が尊敬できる立派な人物だと印象づけ、ママに報告してもらうのだ。

それを聞いたママは


「よ、よう・・・・すけ・・・・さんっ!! ハァ・・・・ハァ・・・・・ンンッ」


発情せざるを得ない。 
ママは近いうちに俺に夜這いをかけてくるだろう。
子供達からの信頼を得てママの発情を促す。
俺は策士なのだ。

算数指導が終わると次はママからの性指導だ。
初めてなんだから優しくして欲しい。

お昼になる頃には子供たちの俺を見る目が変わっていた。
俺のことを陽介様と呼び跪く日も近いだろう。
かわいいやつらだ。

お昼ご飯はよつばの胸パンと野菜スープといった簡単なものだったがあるだけで嬉しい。
食べ終わった俺達がさっそくママのもとに集合すると、案内されたのは教会のはずれにある倉庫だった。


「ママさん!よろしくお願いします!!! 」


ここで・・・・ するのね・・・・
ドキドキ
初めてが倉庫でなんて背徳感がすごい。
ママは外でするのとか好きそうだ。


「さて、これからお二人に武器の扱い方を教えます。 教え方は陽介さんほどうまくはないですが、少しぐらい使えるようになるでしょう。」


ママは倉庫を開けると中を見せてくる。
中にはベッドが・・・・ない。


クワやスコップ、農作業に使うであろうものに加えてよくわかないものまでけっこう色々な物が雑多にあった。
田舎の納屋みたいだな。
奥のほうに目をやると 剣、槍、弓、以外にも斧や杖、メイスっていうのか?棍棒のようなものから単なる棒まで、武器が置いてある。
どれも埃をかぶっていてしばらく使われていないことがわかる。
ここは教会だしな、武器なんて使うことは少ないんだろう。
置いてあるものも安そうだし。


ママは槍と弓、そして矢の束を倉庫から出すと俺達に渡してきた。
槍は2メートルを超えるくらいか、木製の持ち手に先には鉄製の刃がついている。
弓は木製の和弓にも似ているがちょっと形が違う。
大きさは一メートルちょいくらいか。短めの弓だ。


「ちょっと古いですが、十分使えます。 そういえば、陽介さんはなぜ剣ではなく、槍を使いたいと思ったのですか? 」


剣は確かにかっこいい。 武器といえば剣だろう。
かっこいい技もそりゃたくさんありそうだ。
中二的な技はだいたい剣。
とってもかっこいいし、女性にもモテる。 夜は自信のマスターソードを思う存分振るうのだろう。
剣士の童貞率は低そうだ。

だが剣は近距離武器だ。
俺はなんの武芸の心得もないのにいきなり剣なんて無理無理カタツムリ。

怖い。
俺は小心者の童貞なのだ。

なるべく怖くないもの、リーチのあるもの、弓はよつばが使うし、同じ武器使って俺のほうがへたくそだったら恥ずかしいし、だったら・・・・


消去法で槍だ。 
離れた位置からツンツン突くのだ。
剣程近づかなくていいしね。
そのまま答えよう。


「剣は近距離武器です。 武芸の心得のない私にいきなりは難しいと思いました。 なるべく距離を空けることのできる槍がいいと考えました。 」


ママはその答えに満足したのか嬉しそうだ。


「とてもよい判断だと思います。 力のない者程距離を空けて戦える武器を選ぶべきです。 弓や槍、投擲や魔術。 余計なプライドはいりません。 戦わなければならないのであれば、攻撃されない距離から一方的に攻撃、先制攻撃をすることは大切です。」

過激だなママ。けどこの世界は魔物なんか出るわけだしそう考えないとダメか。
力のない者って言われたのは若干悲しいがそりゃそうだろう。
俺はザコで童貞だしな。

よつばはメモでも取りそうな勢いで真剣に聞いている。
こいつは聞く姿勢だけはうまいからな。
どれだけ頭に入っているかは微妙なところだが話しているほうも盛り上がってくる。


「それではさっそく持ち方から教えます。」


・・・・・・・・・


それからしばらくはママから槍の使い方を教わった。
こんなもの持ったこともない俺からしてみれば新鮮でとても楽しい。
持ち方、突き方、穂先の使い方、持ち手部分の使い方、様々なことを教えてもらった。

もちろんいきなり強くなんてなれないが、とても強くなった感じがする。
武器は持つだけで人を傲慢にするな。
気をつけないと。

よつばも弓の使い方を教えてもらっていたが、けっこうあっさりと的に当てだした。
やはり【弓術level 1】 が効いているのか素質があるのか、【聖神の寵愛】のせいなのか。
胸が小ぶりだからか弓を引きやすいんだろうな。


しばらく訓練しているとあっという間に15時過ぎくらいだろうか。
少し日が傾いた気がする。


「では、今日はこのくらいにします。 あとは自由にしてください。」


ママの一声で訓練は終了。
心地よい疲れが身体に残る。
全身の筋肉が悲鳴を上げそうだ。

日が落ちるまで時間もあるし、よつばと今後について話合いをしておこう。


「それではよつばさん!! 俺達の今後についてミーティングしましょう。」

「はーい! 」

 

世の中性癖 「指導」 11話

一話からはこちら('ω')↓

 

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武器の扱い方を教えてくれる!?
ママが!?


「あの、ママが俺達に武器の使い方を教えてくれるんですか?」


俺のマスターソードの使い方も教えてくれるってことだよね!?

ママはこともなさげに


「はい。 私はこう見えて冒険者生活してましたよ。 全ての武器なんて使えませんが。 槍と弓、短刀を使えます。それから魔法も使えますよ」


マスターソードはどうなんだろう。
マスターソードは?
僕の新品マスターソード・・・・

それにしてもこのおっとり系シスターのママが槍と短刀を振り回すのは想像できないが、弓はわかる。
バストがささやかなママだから弓も引きやすいのだろう。

どうやらママは各属性の初級魔術に加えて聖魔術を中級まで使えるシスターらしい。
さらには【ミネルウァの加護】持ちだ。
加護持ちは【結界術】というものを使えるらしい。


「それはとても助かります! ぜひ私に槍を! できれば魔術もお願いします! 」


魔力はないけど・・・・・ いいじゃん? 
よつばも目をキラキラさせながらシスターを見つめている。


「あたしにもお願いします! 弓と魔法を教わりたいです!」 


ママは微笑ましいものをみるようにみつばを見ると


「はい。それでは決まりですね。 陽介さんは午前中に子供たちに【算術】を、よつばさんはお手伝いをお願いします。お昼からは私からお二人に指導しますね。 」


話がまとまり俺達は食事の後片付けをした。
蛇口をひねれば水が出る、ことはない。

現代とは違い水は井戸から汲んできて大きな瓶にためている。
そこからわざわざ救ってきて洗い物をする。
ママは水魔術初級が使えるため、水を作ることができるのだがそれはしないようだ。
あえて井戸から汲んできて使っている。

それから客室と呼べばいいのか、簡素な部屋をそれぞれ与えられた。
ベットにテーブル、そして机。
どれも木製のシンプルな物だ。

俺はスーツの上着を椅子にかけるとそのままベッドに倒れこんだ。


「あ・・・・ 夜這いに備えて身体清めておかないと・・・・」


そのまま意識を手放してしまった。


___________




「おきろ~!!! 」


一瞬にして意識が覚醒するどでかい声で俺は目を覚ました。
服装を確認すると乱れた様子はない。
どうやらマスターソードはまだ新品のようだ。

俺を起こしたのは今年6歳になる教会の子供の一人 アレクだ。
アレクは丸坊主な男の子で半袖、短パンの似合うヤンチャ坊主だ。


「おきたなアニキ!! 次はねーちゃん起こしてくるぞ!! 」

「待て小僧!!」


それは俺がいこう。
先輩としての義務だ。
よつばは昨日スーツだ。
寝るときに上着は脱いだだろう。
そしてスカートも脱いでいるはずだ。
シワになるしな。

つまり今、よつばはシャツにパンツ姿だ。
わかるな?

俺はわかる。

起こすために部屋に入ったらたまたまブラも見えて生足がペロペロできる状況だっただけだ。

悪いのは俺じゃない。

この世界だ。


「アレク。 よつばおねーちゃんは俺が起こしてこよう。」

「わかった! んじゃ食堂に来てね!」


アレクはそういうと元気に食堂に向かって走っていく。
朝から元気いっぱいだ。
俺のちんちんと一緒だ。

俺はよつばの部屋の扉の前で声を掛ける。
小声でそっと。


「よつばさ~ん、朝ですよ~」


0.1デシベルくらいの声で声をかける。

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・


反応はない。

仕方ないなぁ、ほんとしょうがないやつだ。
朝が弱いのかよつばは。
あ~もう。 仕方ないなぁ。

そっと扉を開けると


「あ、先輩おはようございます! ノックくらいしてくださいよ~ 」

「あらあら、起きてたのね・・・」

「私朝早いですよ! 目覚ましなくても起きちゃいますからね! 」


もうよつばはスーツを着込んでいつもの恰好だ。
まぁこれしか服もってないしな。
このままじゃ洗濯もできないしこの服装、この世界で浮いてるわ。
はやくお金が欲しい・・・・


よつばと一緒に食堂で朝食をとる。
食堂にはすでに子供達とママ、シスターもいた。


「おはようございます。 今日からよろしくお願いします」 


最初が肝心だ。
俺はシスターに挨拶をするとさっそく今日の予定を確認した。

俺は朝食後、午前中は【算術】の指導、午後はママからの指導を受ける。
よつばは俺が算術指導をしている間にママのお手伝いをし、午後は一緒に指導を受ける。

算術指導はこのまま食堂を片付けてここでやるようだ。
食べ終わった人から片付けを初めている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「さぁて! それではみんながどこまでできるか確認しようか!!」


集まったのは3人。
今朝俺を起こしに来た6歳のアレク、10歳のミーリア、11歳のミケルだ。

ミーリアはショートカットの女の子だ。暗めの茶髪に同じ色の瞳、賢そうな顔をしている。
ミケルは黒髪短髪の男の子だ。アホそうな顔をしているが、やる気はあるようだ。

この教会には子供が6人いるのだが、残りの3人は数字の理解、足す事、引くことはわかるからいいらしい。
仕事もあるようだしな。


「よし! 改めて自己紹介しよう。  私は山崎陽介先生、 今日から君たちの先生だ! 算術はやくに立つ!! 買い物はもちろん単純な計算ができるだけで君達の世界は絶対にかわる! 今から学ぶことは世界を生きる基礎だ。 むしろ覚えてないと死ぬ!」


俺は指導モードだ。
元気よくスタートの合図をするのはとっても大切だ。
指導の仕方っていうのはいろいろとあるが、俺はテンション高く盛り上げる、熱血系なのよね。
わかっていることをいかにかみ砕いて簡単に、単純にて教えることができるか。
分からない、ということは相手の頭の中にイメージができていないからだ。
自分の知っている知識、イメージを相手にわかるように伝える。

指導者と受講生には知識の差があることを忘れてはならない。
これがポイントだ。
これができない指導者は多い。


「まずは数の数え方!! みんなはどこまでできるかな?」


子供達に確認をすると、1~10までの数字はわかる、足し算はわかるかな、程度のようだ。
これは腕がなる。

俺は子供たちに算数の指導を始めるとよつばはニヤニヤしながら俺達の様子をみていた。

 

世の中性癖 「今後」 10話予定

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「初めまして、あたしは花岡よつばって言います。 こっちは山崎陽介です。 冒険者ギルドでアンドラさんに紹介されてここに来たんですが。」


そういってよつばは身分証を兼ねている自分の冒険者カードをシスターに見せる。

ちなみにカードは免許証くらいのカードサイズだ。
カードは少しくらい穴を開けても平気なようで、冒険者ギルドでもらった皮紐を通し首から下げている。
普段は服の中にカードを入れており、胸元から取り出す度についつい目がいってしまう。

しょうがないよね。
男の子だもん。
後輩のだろうが好みのタイプじゃなかろうが胸チラしてれば見るしスカートがめくれれば見る。
見たらちゃんとお礼をする。
だってマナーだろ?
俺は礼儀正しいのだ。


カードを見たシスターは驚きの声を上げた


「【聖神の寵愛】!? あなたは何者ですか!? 」

「何者でもないんです、気づいたら森にいまして・・・」


よつばは今日起こった事を全てシスターに説明した。

気づいたら森の小屋にいたこと。
そこには先輩もいたこと。
アンドラとラッシュにこの街まで案内してもらったこと。
冒険者登録をしたらこんなスキルがあったこと。
お金も泊るところもなく困っていること。

俺が童貞であるってこと以外は全て話した。
シスターは一通り話を聞くと


「それはそれは大変でしたね。 申し遅れました、私はこの教会の司祭 マーゴット・メイヴィスです。 皆さまからは ママ と呼ばれておりますのでそう呼んでください。 しばらくはここを宿にするといいでしょう。 」

それはすごくすごく助かる。
なんせどこかに泊まる金すらないのだ。
もしかしてママは俺とのワンチャン狙ってる?
優しくしてくれるかな?
身体は念入りに洗っておこう。

それにしても本当に寝るところがあるのは嬉しい。
最悪橋の下にでも段ボールを集めてきてハウスを作る予定でいた。

この世界に段ボールはないと思うが。

けど今日会ったばかりの俺達なんてそんな簡単に信用していいのか?


「すいません、ママさん。  とてもありがたい申し出なのですが、そんなに簡単に私たちを信用していいのですか? 」

「うふふ。 聖神様の寵愛を受けている方ですから。 先ほどのお話全てをそのまま信じるというわけではないですが、悪い人ではないでしょう。お困りのようですし。」


そういうものなの? よくわからないが助かった。
こいつもよつばと同じで頭の中お花畑系か?
警戒心が無さすぎる。
もう少し人を疑ったほうがいい。
ここにいる勇者はタンスを開けてパンツをかぶったりするかもしれないのに。


「それにしても・・・ その【聖神の寵愛】というのは普通ではありません。」

「と言いますと?」

聖神と言ってもお一人ではありません。 私も加護を受けておりますが、私は 【ミネルウァの加護】をいただいてます。 よつばさんは、私のいただいているミネルウァ様はもちろん、他の聖神様の寵愛も含めて受けているのでしょう。」

よつばは自分の話をされているのにあまりよくわかっていないようだ。
つまりあれか、よつばは聖神というくくりの神全てからの寵愛を受けているってことか。
他に何人の聖神がいるのかは知らないが複数の神からの寵愛とかすごそうだな。
いろんな神様から愛をもらっているのか。


「他にはどのような神様がいるのでしょうか? 」

聖神様ならば ケレス神様やバルドル様もおります。 聖神以外には炎神、水神、風神、地神、そして魔神です。 」


属性ごとに神様がいるってことか。
聖属性に関してはよつば無敵じゃないか?なんつう能力だよ。
このチートビッチが。


「具体的にはどのようないいことがあるのでしょうか。」

「聖属性の魔法がより強く効果が発現します。 しっかり訓練することで上位魔法も操れるようになるでしょう。 他にも言語理解や魔力操作・状態異常耐性・強運等、様々な恩恵があると考えられます。 陽介さんとよつばさんは気づいたらこの世界にいた、と言うことですが、であれば言語が通じないと思います。 それが通じているのはおそらく【聖神の寵愛】の能力の一つでしょう。」


なるほど、そういうことか。
俺もそれは最初に疑問に思った。
明らかに違う人種、巨乳種であるアンドラと言葉が通じたことに違和感はあった。
違和感はあったのだがアンドレのへそ丸出しの恰好、巨乳に目を奪われてしまいそんなことはどうでもよくなった。

言葉なんてささいなことだ。

言語理解の恩恵は一緒にいる俺にも恩恵はあるようだ。
パーティ単位とかで発動しているのだろうか。
もしもそうだとすると俺はよつばに捨てられたら言葉すら通じずこの世界で童貞のままのたれ死にだ。
よつば様の機嫌は損ねないようにしよう。


「もうすぐ外に出ている子達やシスター達が戻ってきますので紹介しますね。 食事の準備を手伝ってください。」


俺達はママに言われた通り厨房で食事の準備を手伝った。
どんな食材を使うのかとビビッていたが、少し見た目は違うが野菜、肉、といった一般的なものを使用したシチューのようなものを作る手伝いをした。
本日の夕食は丸っこいパンとシチューのようだ。
加えてよつばの乳くらいのパンがたくさんある。

よつばの乳は推定 Cカップ。 トップとアンダーの差は13センチといったところか。 標高4~5センチといったことろだろう。

俺はバストに詳しい。
自宅のPCのブックマークはエロとエロと乳だ。
将来は乳の専門医になり、マンモグラフィーを触診ですることが夢だった。


料理が完成した頃、人が食堂に集まっている気配と声が聞こえてくる。
外に出ていた人達が戻ってきたんだろう。


「それではそろそろ皆さん、お食事にしましょうか。」


ママに言われ俺達も念願の食事となった。

食堂には4歳くらいの子から15歳くらいまでの子達が6名ほど、シスターであろう方はママ以外に一人いた。

どうやらこの教会は孤児院もかねているようで、ある程度の年齢になったら教会のお手伝いをし、15~17歳くらいで卒業。外に働きに出るらしい。

子供たちやシスターに紹介され一緒に食事を取る。
味は薄味だがなんせひさびさの食事だ。
なんでもうまい。
よつばなんて半泣きで食べている。


食事を取りながらこの世界の事、俺達の今後についてママ達と相談した。
その中でママから、


「陽介さんはどんなことができますか? 」


と聞かれた。

俺にできることか、何できるかな?

う~ん。




う~ん。



う~ん???



俺・・・・・・・・・  


この世界で出来ることってなんだ!?

魔物と戦う力はない。魔力もない。 そもそも戦ったことすらない。
農業も作物を育てた経験はないし、料理もなんとなくだ。

これまでの人生経験を振り返ってみたが、異世界に飛ばされた今、使えそうな能力がまったくないことに気付いた。

なんとかできて算術、そしてその指導だろう。

算術を教えてお金を取る、ことはできそうだがそもそも算術を教わりたい層がお金を持っているとは思えない。
生徒の集め方もわからない、お金を持ってるどっかの貴族の子供に教える、ことも無理だろう。

危険が危なすぎるが、やっぱり冒険者なのか。


「【算術】そしてその【指導】はできると思うのですが、それ以外はまったくですね。」


とても申し訳ない気持ちになってしまう。


「あたしも出来る! と胸を張って言えることは【算術】くらいです。 スキルには【解体】と【弓術】、それと【聖神の寵愛】がありますが、【解体】は出来ると思いますが、弓は人や動物を撃ったことはありません。 【聖神の寵愛】はよくわからないですし・・・」


「なるほど・・・」


ママはう~ん、と何か考えているようだ。
俺達の現状、というか俺の使えなさに絶望しているんじゃないか?
このままじゃ今夜夜這いに来てくれないんじゃないかと不安になる。
しばらくして考えがまとまったのか


「それではお二人に私が武器の扱い方を教えます。 なのでお二人は算術を子供たちに教えてください。それから教会のお手伝いをお願いします。」

 

 

 

===========

 

続く('ω')