あいちゃんの★世の中には色々な性癖がありすぎて異世界で異世界

異世界モノ小説書いているお(*‘ω‘ *)連載するお('ω')

世の中性癖 「今後」 10話予定

一話からはこちら('ω')↓

 

aitamada.hateblo.jp

 

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「初めまして、あたしは花岡よつばって言います。 こっちは山崎陽介です。 冒険者ギルドでアンドラさんに紹介されてここに来たんですが。」


そういってよつばは身分証を兼ねている自分の冒険者カードをシスターに見せる。

ちなみにカードは免許証くらいのカードサイズだ。
カードは少しくらい穴を開けても平気なようで、冒険者ギルドでもらった皮紐を通し首から下げている。
普段は服の中にカードを入れており、胸元から取り出す度についつい目がいってしまう。

しょうがないよね。
男の子だもん。
後輩のだろうが好みのタイプじゃなかろうが胸チラしてれば見るしスカートがめくれれば見る。
見たらちゃんとお礼をする。
だってマナーだろ?
俺は礼儀正しいのだ。


カードを見たシスターは驚きの声を上げた


「【聖神の寵愛】!? あなたは何者ですか!? 」

「何者でもないんです、気づいたら森にいまして・・・」


よつばは今日起こった事を全てシスターに説明した。

気づいたら森の小屋にいたこと。
そこには先輩もいたこと。
アンドラとラッシュにこの街まで案内してもらったこと。
冒険者登録をしたらこんなスキルがあったこと。
お金も泊るところもなく困っていること。

俺が童貞であるってこと以外は全て話した。
シスターは一通り話を聞くと


「それはそれは大変でしたね。 申し遅れました、私はこの教会の司祭 マーゴット・メイヴィスです。 皆さまからは ママ と呼ばれておりますのでそう呼んでください。 しばらくはここを宿にするといいでしょう。 」

それはすごくすごく助かる。
なんせどこかに泊まる金すらないのだ。
もしかしてママは俺とのワンチャン狙ってる?
優しくしてくれるかな?
身体は念入りに洗っておこう。

それにしても本当に寝るところがあるのは嬉しい。
最悪橋の下にでも段ボールを集めてきてハウスを作る予定でいた。

この世界に段ボールはないと思うが。

けど今日会ったばかりの俺達なんてそんな簡単に信用していいのか?


「すいません、ママさん。  とてもありがたい申し出なのですが、そんなに簡単に私たちを信用していいのですか? 」

「うふふ。 聖神様の寵愛を受けている方ですから。 先ほどのお話全てをそのまま信じるというわけではないですが、悪い人ではないでしょう。お困りのようですし。」


そういうものなの? よくわからないが助かった。
こいつもよつばと同じで頭の中お花畑系か?
警戒心が無さすぎる。
もう少し人を疑ったほうがいい。
ここにいる勇者はタンスを開けてパンツをかぶったりするかもしれないのに。


「それにしても・・・ その【聖神の寵愛】というのは普通ではありません。」

「と言いますと?」

聖神と言ってもお一人ではありません。 私も加護を受けておりますが、私は 【ミネルウァの加護】をいただいてます。 よつばさんは、私のいただいているミネルウァ様はもちろん、他の聖神様の寵愛も含めて受けているのでしょう。」

よつばは自分の話をされているのにあまりよくわかっていないようだ。
つまりあれか、よつばは聖神というくくりの神全てからの寵愛を受けているってことか。
他に何人の聖神がいるのかは知らないが複数の神からの寵愛とかすごそうだな。
いろんな神様から愛をもらっているのか。


「他にはどのような神様がいるのでしょうか? 」

聖神様ならば ケレス神様やバルドル様もおります。 聖神以外には炎神、水神、風神、地神、そして魔神です。 」


属性ごとに神様がいるってことか。
聖属性に関してはよつば無敵じゃないか?なんつう能力だよ。
このチートビッチが。


「具体的にはどのようないいことがあるのでしょうか。」

「聖属性の魔法がより強く効果が発現します。 しっかり訓練することで上位魔法も操れるようになるでしょう。 他にも言語理解や魔力操作・状態異常耐性・強運等、様々な恩恵があると考えられます。 陽介さんとよつばさんは気づいたらこの世界にいた、と言うことですが、であれば言語が通じないと思います。 それが通じているのはおそらく【聖神の寵愛】の能力の一つでしょう。」


なるほど、そういうことか。
俺もそれは最初に疑問に思った。
明らかに違う人種、巨乳種であるアンドラと言葉が通じたことに違和感はあった。
違和感はあったのだがアンドレのへそ丸出しの恰好、巨乳に目を奪われてしまいそんなことはどうでもよくなった。

言葉なんてささいなことだ。

言語理解の恩恵は一緒にいる俺にも恩恵はあるようだ。
パーティ単位とかで発動しているのだろうか。
もしもそうだとすると俺はよつばに捨てられたら言葉すら通じずこの世界で童貞のままのたれ死にだ。
よつば様の機嫌は損ねないようにしよう。


「もうすぐ外に出ている子達やシスター達が戻ってきますので紹介しますね。 食事の準備を手伝ってください。」


俺達はママに言われた通り厨房で食事の準備を手伝った。
どんな食材を使うのかとビビッていたが、少し見た目は違うが野菜、肉、といった一般的なものを使用したシチューのようなものを作る手伝いをした。
本日の夕食は丸っこいパンとシチューのようだ。
加えてよつばの乳くらいのパンがたくさんある。

よつばの乳は推定 Cカップ。 トップとアンダーの差は13センチといったところか。 標高4~5センチといったことろだろう。

俺はバストに詳しい。
自宅のPCのブックマークはエロとエロと乳だ。
将来は乳の専門医になり、マンモグラフィーを触診ですることが夢だった。


料理が完成した頃、人が食堂に集まっている気配と声が聞こえてくる。
外に出ていた人達が戻ってきたんだろう。


「それではそろそろ皆さん、お食事にしましょうか。」


ママに言われ俺達も念願の食事となった。

食堂には4歳くらいの子から15歳くらいまでの子達が6名ほど、シスターであろう方はママ以外に一人いた。

どうやらこの教会は孤児院もかねているようで、ある程度の年齢になったら教会のお手伝いをし、15~17歳くらいで卒業。外に働きに出るらしい。

子供たちやシスターに紹介され一緒に食事を取る。
味は薄味だがなんせひさびさの食事だ。
なんでもうまい。
よつばなんて半泣きで食べている。


食事を取りながらこの世界の事、俺達の今後についてママ達と相談した。
その中でママから、


「陽介さんはどんなことができますか? 」


と聞かれた。

俺にできることか、何できるかな?

う~ん。




う~ん。



う~ん???



俺・・・・・・・・・  


この世界で出来ることってなんだ!?

魔物と戦う力はない。魔力もない。 そもそも戦ったことすらない。
農業も作物を育てた経験はないし、料理もなんとなくだ。

これまでの人生経験を振り返ってみたが、異世界に飛ばされた今、使えそうな能力がまったくないことに気付いた。

なんとかできて算術、そしてその指導だろう。

算術を教えてお金を取る、ことはできそうだがそもそも算術を教わりたい層がお金を持っているとは思えない。
生徒の集め方もわからない、お金を持ってるどっかの貴族の子供に教える、ことも無理だろう。

危険が危なすぎるが、やっぱり冒険者なのか。


「【算術】そしてその【指導】はできると思うのですが、それ以外はまったくですね。」


とても申し訳ない気持ちになってしまう。


「あたしも出来る! と胸を張って言えることは【算術】くらいです。 スキルには【解体】と【弓術】、それと【聖神の寵愛】がありますが、【解体】は出来ると思いますが、弓は人や動物を撃ったことはありません。 【聖神の寵愛】はよくわからないですし・・・」


「なるほど・・・」


ママはう~ん、と何か考えているようだ。
俺達の現状、というか俺の使えなさに絶望しているんじゃないか?
このままじゃ今夜夜這いに来てくれないんじゃないかと不安になる。
しばらくして考えがまとまったのか


「それではお二人に私が武器の扱い方を教えます。 なのでお二人は算術を子供たちに教えてください。それから教会のお手伝いをお願いします。」

 

 

 

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続く('ω')