あいちゃんの★世の中には色々な性癖がありすぎて異世界で異世界

異世界モノ小説書いているお(*‘ω‘ *)連載するお('ω')

世の中性癖 「ガハハ」 13話

ひゅーひゅー('ω')

絶賛大好評('ω')


一話から('ω')↓

 

aitamada.hateblo.jp

 

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さてさてさてさて。

これからの俺達はどうしたらいいのか、みつばの意見もしっかり聞いておこう。
コミュニケーションは大切だ。


「それではみつばさんや、あなたはこれからどうしたいと思っておりますか? 」


みつばは、考えるようにアゴに手を当てて首をひねる。
ほんとに考えてるのかこいつ。
考えてるフリに見えるな。


「超展開すぎてどうしたらいいのかわかりません! 」


やはり考えてるフリか。
勉強はそれなりにできるはずなんだがアホはアホだ。


「それにしても、元の世界には帰れるのでしょうか」


それは俺も聞きたい。
この世界にきてしまった理由、原因はなんだ?
わからなすぎることを考えてもしょうがない、現状の確認からいこう。


「まずは現状確認だ。 持ち金は140G。 物価がわからないからこの価値がわからない。 あの小屋で見つけた短剣はこれから小屋を使う人もいるだろうし、置いてきた。 木を削った槍は街に入るときに、恥ずかしいから捨てた。 つまり武器はない。 」

「うんうん」

「俺は薬草をちょっと取って置いたから、薬草が1個分ある。 あとは今お互いが来ている服だけしか持ち物はない。 」

「うんうん」

「しばらくは教会にやっかいになってよさそうだけど、ずっとタダってわけにもいかないだろう。 なのでお金を稼ぐ必要がある。 」

「うんうん」


こいつ聞いてるよね? 
大丈夫か?


「パンツは変えたの?」

「ママぁ!!! 」


ちゃんと聞いてたのか!!


「ごめんて!! ちゃんと聞いてるのか心配だっただけだから!!  とりあえずお金を稼いだほうがいいと思いますがどうですか!? 」


話をそらそう。


「む・・・・・。 まぁ、そうですね、この教会裕福ではなさそうですし・・・・。 早めに自立しましょう! 」

「もしかしたら俺達以外にも同じような状況の人がいるかもしれない。 もしかしたら俺達がここにいる理由を知る人がいるかもしれない。 なんであれお金を稼ぎながらこの世界を知ることだな。 」


よつばは 「さすが先輩!! 相変わらずかっこいい!! 抱いて!!」 とでもいいそうなくらい目をキラキラさせている。
初めてだから優しくしてもらおう。

その後も俺達は話合を続けた。
といってもあまり話すこともなかった。
この世界にきてからまだ一晩を過ごしただけだ。
わかっていることも少ない。
だんだん話すこともなくなって パンツ一枚じゃ洗濯つらくない? とか 新しいパンツ買いにいこうぜ? とかそんな話しかしてない。
その度にママを呼ぼうとするのでなだめるのが疲れた。

結局情報収集とお金稼ぎのために冒険者ギルドに顔を出しがてら街をぶらぶらすることにした。

教会から冒険者ギルドまでは近い。

時間にすると15分くらいだろうか。
教会が少し小高い丘の上にあるから街並みが綺麗に見える。
木造の建物が多いがレンガ作りも多少あり、そこまで大きな街ではないことがわかる。
一応塀で囲われているものの魔物の大群で襲われたらぶち壊されそうだ。

冒険者ギルドまでの道のりには武器を扱う店があったので入ってみたが・・・・・


高い。

とにかく高い。

教会であった簡素な槍ではなく、鉄製の槍は5000Gもした。
持ち手が木製の物でも2000G前後でとても高い。
バブルか?
バブルしらんけど。

切実にお金が欲しい・・・・・
仕方ない、これだけはしたくなかったが・・・・・・

俺の大切な童貞を売ろう。

最低価格は一万Gからだ。

オークション形式でドンドン吊り上がって行くだろう。
オークション会場はどこだ?

オークション会場を探しているうちに冒険者ギルドについてしまった。
しょうがない。

受付嬢、スフレちゃんに俺の童貞を買ってもらおう。

さっそくスフレちゃんを探してきょろきょろしているとよつばが俺をでかい声で呼んでいる。


「センパーイ! ここに貼りだされている依頼書見てくださいよぉ! 」


うるさいな! 目立っちゃうでしょ! 慎ましく生きていきたいのよ俺は!
依頼書が貼りだされている壁を見てみると様々な依頼書が貼りだされている。

ここから好きなものを選んで良いのだろうか?

依頼書を見て見ると受注可能ランクなるものが記載されており受注には制限があるようだ。
他にも細かく依頼内容が記載されているが安心した。
童貞制限はなさそうだ。

採集・討伐・護衛、なんていかにも冒険者っぽいものから お使い・配達・部屋の片づけ・掃除・洗濯・・・・

もうなんでも屋だな。

簡単で一日でできてしまうようなものは安く、採集や討伐、護衛は報酬が高い。
Eランクの平均は一つの依頼で五00Gぐらいが平均だろうか。
Eランクの受注できるものはたいしたものがないなぁ・・・・

よつばは眉間に皺を寄せながら依頼書を眺めている。


「あ、先輩! これなんてどうですか? 」


よつばは指した依頼は


依頼内容:部屋の片付け
依頼人 :コメット(町民)
受注制限:なし
報酬   :200G
依頼者から一言: 家の片づけを頼む。しばらく放っておいて散らかっている。しっかりやってくれたら追加報酬も考えよう。


その他細かいことは書いてあったが概ねこんなとこだ。
報酬は安いが最高だ。

こういう安全な依頼をコツコツこなしながら確実にお金を貯めていこう。
二人で手分けして安全な依頼をこなぜば効率は倍だ。
俺は伝説の勇者でもない単なるザコだ。
勇者との共通点はパンツをかぶるのが好きなことくらいだ。

よつばは伝説っぽいスキル持ちだがパンツをかぶるのは好きじゃなさそうだし勇者ではない。
地道なお仕事でお金を稼いで暮らそう。

俺は依頼書を取ろうと手を伸ばし


ドガンッ!!!!

扉を蹴り開けるドデカイ音がギルド内に響き渡る


「ガハハハハハハ!!! そこの童貞!!! 」

「え!?」


扉を蹴り開ける音よりもデカくかん高い声が耳を貫く