あいちゃんの★世の中には色々な性癖がありすぎて異世界で異世界

異世界モノ小説書いているお(*‘ω‘ *)連載するお('ω')

世の中には 6話予定 「鑑定結果」

一話からはこちら('ω')↓

 

 

aitamada.hateblo.jp

 

 

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街の商店街は門からすぐ近くの場所にあった。
色々な看板が見え、描かれている絵からなんとなくどんな店なのかわかる。
例えば 剣と盾の看板。 まぁこれはそのまま武器や防具ってとこだろう。
本の看板。 本屋かな。 杖の看板。 杖?? 杖の専門店か?? 
他にもパンっぽいものや薬草、ジョッキ、いろいろな看板がある。
俺が大好きなヒワイそうな看板を探したがそれはなかった。
まぁヒワイそうな看板ってなんだろな?
パンツの看板か?
そもそもアンドラ、穿いてんのか?
パンツなんてもの無い世界じゃないのか?
俺得!!

ノーパンアンドラはその中で薬草の看板の店の前で


「ここでその薬草は売れるよ。 あんたら見た感じ何も持ってないし仕事もないよね? 」

「はい。何にもないですね。金も仕事も。。。。」


ついでに女性経験もない。
アンドラにはパンツがないんだろう。


「まぁ、薬草売ってから考えようか。」


アンドラはそう言いながら店に入る。
前掛けをかけた性欲の強そうな顔のおっさんがカウンターにいた。
チラっとこちらも見るも「いらっしゃいませこんにちは!! 」なんて声もない。
この世界のお店はこんなものなのだろうか?
アンドラはさっそく定員と交渉している。

「南の森の摘みたて薬草だよ。 さっき取ってきたんだ、高く買ってよ♡」

「見せてくれ。」


定員の前に俺とよつばは持っていた薬草を全て乗せる。
俺は念のため少しだけポケットに残しておいた。
何があるかわからんしね。


「全部まとめて薬草22個分ってとこだな、 440Gだ。」


性欲の強そうなおっさんは薬草22個分と見たようだ。ちょろまかしてないだろな?
この世界での金銭の単位はG(ゴールド)と呼ぶらしい。


「一個当たり22Gってことですね? そんなものですか? 」


俺はアンドラに聞くとアンドレはちょっと驚いた顔をしたものの


「まぁそんなものかな。 妥当なところ。相場は一定じゃないしね。 」


おっさんから440Gをもらう。


「それじゃあそこから100Gだけもらっておくよ♡」


アンドラに100Gも持っていかれたが、まぁいいだろう。
正直物価がわからないので高いも安いもさっぱりだ。
その金でパンツでも買ってくれ。


「よつば、とりあえず二人で割って、170Gづつ持ってようか。それともまとめて俺かよつばが持っておく? 」

「とりあえず先輩が持っててください。私ポケット浅いので。」

「おい、そこのお前、算術ができるのか? 」


性欲の強そうなおっさんが会話に割り込んできた。


「四則演算はもちろんそれなりに。あ、よつばもできますよ」


となりのよつばを指さして応える。


「四則演算? 加える、引く、かける、か? 」

「まぁそれ以外にも 」


性欲のおっさんは俺達に興味を持ったのか、上から下までジロジロみられる。
よつばの時には乳を中心に見ていた。


「まぁいい。これからも利用してくれや」


俺たちは店を出たが、さてどうしたものか。
これからの当てがまったくない。
今は何時ぐらいだろう。 日の傾き加減から午後四時過ぎってとこだろうか。
アンドラを見ると目が合い


「さて、次は冒険者ギルドで適正見てもらおうか」

「そうだった! 俺の勇者適性発現イベント!! 」

そうだった、そうだった、メインイベントは雑草売りじゃない、俺の勇者発現イベントだった。
国中からちやほやされるハーレムイベントを今から起こす。
よつばは俺の顔がにやにやしているのにあきれているが、適性を見ることについては楽しみなようだ。
これからどんな適正が見れるのだろう。

それにしてもどんなのだろう? シンプルに

【勇者】 とか 【賢者】 とかか?

【全属性適性】 とか 【全属性耐性】 【闇属性無効】 【成長補正】 とかか?

どう考えても無双だと思える適性があるはずだ。
じゃなかったらこんなとこに飛ばされる理由がない。

アンドラの後をわくわくしながらついていくと、ドラゴンの看板が掛った割りと大きい建物についた。

エスタン風のドア、と言えばいいのだろうか。 両開きの扉を開けると奥にはカウンター、手前には冒険者と呼ばれる人達が打ち合わせでもするためだろうか、テーブルとイスがそれなりにある。
ざっと見ただけでも20人くらいの人達がいる。

食事も出しているようで気の早い人達が料理をつついている。
僕もたいがいお腹すきましたね。
適性みたら食事にしよう。


「とりあえず、あんた達身分証もないんだろう? 冒険者登録しておけば何かと便利さ。 場所によっては冒険者割引もあるし、買取も高くなる場合もある。仕事がないなら登録しておいて損はないと思うよ。」

「検査だけ受けることはできないのですか?」

「登録時に検査をするからね。検査だけでもお金かかるよ。だったら登録したほうが得さ」


まぁそんなものか。よつばも異論はなさそうだ。

アンドレはさっそくカウンターから声をかけると、受付の方がこちらに来た。


「こんにちは~。 アンドレさん、お仕事の完了報告ですか? 」

「いや、森で会ったこいつらの登録をお願いしたいんだ。説明からお願いできる? 」


受付の方は20代前半だろう。長い金髪を頭の上でお団子にしている。
ギルドの制服だろうか、襟付きのシャツの真ん中にリボンのついたかわいらしいデザインだ。
ブルーの瞳でこちらを値踏みするようにジッと見つめてくる。


「それでは登録について説明いたします」


長々と説明が続いたが要約するとこうだ。

冒険者登録をするとギルドの依頼を受けることができる。
冒険者はランクごとに分かれており、下から 

E 駆け出し D ルーキー C いっぱし B 手練れ A 熟練 S 超級  SS 神域

といった具合だ。

Cランクになってやっと童貞卒業、みたいな感じだろう。
Bランクにもなれば敬意を払われるくらいにはなるらしい。

ランクの上がり方は依頼の達成数・貢献度、狩った魔物、偉業、ダンジョン踏破等、様々な要素で上下する。
童貞だからといって不当に評価されることもない。
公平な制度だ。

ランクが低いからといって受けられない依頼はないが、ランクが高いと報酬も高い。といった具合らしい。

冒険者にはカードが配布され、そこにステータスやランクが表示される仕組みだ。

どこまでの情報をカードに出すか出さないかは任意に決められるようだ。

他にも細々と 「依頼には誠実に取り組むこと」とか「冒険者同士は助け合いましょう」とか、そんな道徳的なことを言っていたが対したことは言ってなかったのでまぁいいだろう。


「それでは最初の登録料は一人 100G です。こちらの石板に手を置いてください。」


一人100G!? 高すぎると思うが金銭感覚がわからない。 二人分払ったらもう残りは140G。 これで何ができるんだろう。
だがしかし、俺は勇者だ。これぐらいでケチケチしてらんない。二人分のお金を払う。
それにしてもあれだな、前座が必要だ。

「よつばさん?  よつばさんからどうですか? 」

「え!? 先輩楽しみにしてたじゃないですか? 先輩からでいいですよ? 」

「そ、そう!? なんか怖いわぁ! ビリビリしたらどうすんの!? 」

「先輩ビリビリしそうなのに私からやらせるんですか!? この童貞!! 」


もういい!!
よつばは俺が童貞なのがよっぽど嬉しいのか、事あるごとに童貞呼ばわりしてくるようになった。
昨日までは尊敬されている先輩だったはずなのに、だ。
童貞ってそんなに罪か?
会社ではちょこちょこついてきては俺のことを質問攻めにしていたくせに。
誰のおかげで業務を覚えたと思ってるんだまったく。

石板を見ると、辞書くらいの大きさでそこまでの大きさはない。


「いいの? 俺からでいいの?  」

「いいですよ、どうぞどうぞ」

「ほんとに? ほんとにいいの?」

「はやくしてください童貞勇者様」

このガキ!!
仕方ないので手を添えてみる。
ビリビリとか・・・・・・しないよね?


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


なんだ? ずいぶん時間がかかるな。 こんなにかかるものなのか?
俺の潜在能力が高すぎるせいかもしれない。
受付嬢を見ると、困った顔で石板をみている。


「これ・・・ いつまで触ってれば? 」

「いえ・・・・・・ 普通ならすぐに反応するはずなのですが。  なぜでしょう? 」

「壊れた? 」

「そんなはずは・・・」

受付嬢は石板に自分の手をかざす。石板は青白く光ったかと思うと受付嬢の持っていたカードに名前らしき文字が見える。


「反応・・・ちゃんとしますね・・・」


なんで俺は反応しないの?アンドレとラッシュもわけがわからない、といった顔をしている。
あ、ラッシュさんいたのね。でかいくせに存在が空気すぎる。


「先にそちらの方から鑑定しましょうか」

受付嬢はよつばに手を向ける。
まぁそのほうが良さそうだ。
多分俺はとんでもない能力者なんだろう。
あんなちんけな石板ごときでは測れない能力者だ。
伝説のスーパーヤサイ人みたいなところあるしな、俺。

成長すれば腕を伸ばしたり火を噴いたり、地球上の元気を集めて玉にすることだってできるだろう。


「とりあえず、俺は測れないみたいだからよつばからやってみようか」

「はい、なんかドキドキしますね♪ 」


よつばは俺が測れなかったことなんか忘れてワクワクしながら石板に手を置いた。

こいつも反応しないんじゃないか? 異世界人?? の俺らには反応しないとかじゃないだろうな。
そう思ったのだが石板は青白く光るとカードに文字を移しだした。


【名】  花岡 よつば (人間)
【ランク】 E
【ジョブ】 ==
【ステータス】 体力 30   魔力 70   知力 50   力 20  俊敏 20  
【スキル】 弓術 level 1  算術 解体   
【属性】 ∞
【特殊】 聖神の寵愛     


「「「「え!?」」」」

受付嬢含むアンドレ、ラッシュもよつばのカードを見て驚愕の声を上げる。


よつば!? なんだこいつ!?