世の中性癖 7話予定 「鑑定がしたい」
一話はこちらから('ω')↓
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「よ、、、よつば、お前なんなん!? 」
周りにいる人全員の視線がよつばに集まる。
よつばはキョトンとしており、 「 え!? もう出たの? 」 とか言いそうなくらい予想外って顔してやがる。
男の子にも事情があるのだ。
それにしたってどう考えても普通じゃないよな!?
【名】 花岡 よつば (人間)
【ランク】 E
【ジョブ】 ==
【ステータス】 体力 30 魔力 70 知力 50 力 20 俊敏 20
【スキル】 弓術 level 1 算術 解体
【属性】 ∞
【特殊】 聖神の寵愛
ジョブはなんにもついてないから表示されないと予想できる。
ステータスは基準がわからない。置いておこう。
スキルに弓術ってあるのはこいつが中学から弓道部だったからか?
弓術level 1か。なんか使えそうだな。
俺も弓道部にさえ入ってれば。
弓を引いてる女の子を合法的に後ろから眺めてワキチラできたのに。
ワキペロもしてみたい。
俺の中のやってみたいことランキング3位だ。
算術もわかる。 大卒だしな。
解体はなんだ? 物騒だな。。。まぁいい!!!
ここまではいい。
問題はこの後だ。
【属性の∞】 極めつけは 【特殊 聖神の寵愛(ちょうあい)】 だ。
「すいません・・・・・・ どういう状況ですか? 」
こいつはゲームとかしないのか? なんとなくそのカード見たらなんかすごい!くらい思うだろうに。
受付嬢は動揺しながらも説明を始める
「え・・・とですね、よつばさんはジョブはまだ表示されていません。 なんのジョブにもついていないってことです。
ステータスは 知力と魔力がとても高いです。 数値だけ見ればCランク以上です。 弓術はそのまま弓のたしなみがあるようですね。 解体は生物の解体・剥ぎ取りのスキルですね。 」
「弓は使ったことがあります。解体は実家が牧場で肉用の牛とか育ててましたし、お手伝いもしていました。」
こいつ実家で肉牛やってたのか。なるほど。そんな事言ってたなそういえば。
「属性ですが、よつばさんはまだ属性が固まっていない、ということだと思います。普通は成長するにつれてある程度自分に馴染む属性が定まってくるのですが、よつばさんはなぜか定まっていません。」
「それは悪い事なのですか? 」
「いえ、そういうわけではありません。 これから馴染む属性が定まってくるのではないでしょうか。 逆にいえば、好きな属性を伸ばせるのではないでしょうか。 そしてもう一つ、突出しているのが・・・・・・」
受付嬢は一拍おくと
「特殊能力 【聖神の寵愛】 です。 これについては私もよくわかりません。 というよりも、見たことがないのです。 超級レア能力といっても良いと思います。」
超級レア!?
よつばはそんなスペシャル技能持ちなの!? 俺は!?
「普通は 【寵愛】 ではなく、 【加護】 とか、【恩恵】なのです。 どうやらその上のようですが・・・」
受付嬢はカウンター内にいる同僚にも視線を向けるが同僚も応えられないようだ。
なんとなくギルド内の空気が変わったように感じる。
なんかこれ伝説の勇者キタコレ!! ってなってない?大丈夫?
まだよまだ、本番はこれからよ?
イクの早すぎるから。
それに、こいつは電車に乗る度にICカードの残高なくて改札鳴らす常習犯よ?
毎回1000円づつしかチャージしないからそういうことになるともう1万回は言ってる。
まぁいい。
これからが本番だ。 こんなちんけなよくわからん性の神様の寵愛を受けてるようなビッチで驚いてもらっては困る。
「よつばさんには教会に行くことをお勧めします。この街にもありますので後で立ち寄ってみてはいかがでしょうか。」
よつばは俺をチラっと見てくるので頷いてやる。
「わかりました。 協会に行ってみようと思います」
特に当てもないし、協会ってとこにもあとで行ってみよう。
生でシスターを見れる良い機会だ。
「それよりおねいさん、俺の鑑定はどうしたらいいですか? 鑑定できないとカードも作れないですよね・・・」
そんな話をしていると
「ちょっと今回のようなパターンは初めての経験でして、マスターに確認して参りますのでしばらくお待ち下さい」
「やっぱり!? ですよね!!」
俺が言い終わる前に受付嬢は奥に引っ込む。
ついに俺の時代がきたか。
よつばはメインデッシュを盛り上げるための前菜、いわば前戯だ。
よつばの前戯は完璧といっていいぐらいに盛り上がっている。
さすがは性神の寵愛を受けているビッチだ。
俺もその期待に応えねばなるまい。
一人で先にいくことはしないから安心しているがいい。
いくときは一緒だぜ?
よつばはアンドラから色々と質問攻めにされているようだ。
珍しい能力に高い知力に魔力。
これからの成長が期待できる貴重な人材だろう。
ギルドにいる冒険者もよつばに興味ありげな視線を向けている。
だがそれも俺の鑑定までだ。
奥からいかにも魔法を使いそうな老婆が出てきた。老婆の年齢なんてまったく予想がつかない。
おじいちゃん、おばあちゃんは正直違いがわからん。
おじいちゃんはおじいちゃんだし、おばあちゃんはおばあちゃんだ。
おばあちゃんよつばを見て少し目を丸くしたが納得したような顔をしている。
こいつは合格だ、とでも言いそうだ。
俺を見ると
「これは・・・・・・ どういうことじゃ? なぜ生きていられる? 」
ボケか?
この老人はボケが始まっている。
失礼な老婆だ。
伝説の勇者を目の前にして何を言い出すんだ。
「いやいやいやいや!! 生きてますよ!? 何を言い出すんですか!」
「ふむ。 生きておるよだな。 それなのに石板が反応しないのか。 一つ試してみるか、
スフレ! こっちに来なさい!!」
おばあちゃんが叫ぶと奥から「ハーイ!」と声が聞こえまた受付嬢がきた。
何人受付嬢いるのこのギルド。
ここに就職させてくださいなんでもします。
「こいつにマナアシストしてやれ」
「ハーイ」
スフレと呼ばれた受付嬢は俺の手を取ると両手で握りしめ何やら唱えはじめる。
「マナアシスト!」
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続く('ω')
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