あいちゃんの★世の中には色々な性癖がありすぎて異世界で異世界

異世界モノ小説書いているお(*‘ω‘ *)連載するお('ω')

世の中性癖 9話

一話はこちらから('ω')↓

 

aitamada.hateblo.jp

 

 

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「あの・・・・・・先輩・・・・・・」

「ぜんぜん!? ぜんぜん大丈夫だし!? いやいやほんとにほんとに! 伝説の勇者とかないから!! 」

「でも・・・先輩・・・」

「伝説の勇者とか実際犯罪者だから! 知ってるかよつば? 」

「え? え? 」


勇者の知識のないよつばに教えてやろう。


「勇者っていうのはな? 土足で他人の家に無断で上がり込みタンスを開け、パンツをかぶりツボを割って、鍵のかかっている宝箱すらこじ開けて目ぼしい財産を全て持ち去る。 とっても危険でアウトでローな、ロリコンのことだ。 よつばは俺が変態で嬉しいと? 」

「そ、そんなことありません! 先輩が勇者じゃなくてよかったです! 」


なんだろう。 ほんとなんだろう。 
なぜかこういう時に強がってしまう。
本当はすごくがっかりしてチソチソも小さくなって消えてしまいそうなのにそれを察して欲しくない。
後輩であるよつばにだからなおさらだ。
強くてかっこいいステキな先輩でなければならない。

と思ってしまう。

俺があまりにも凡才、しかも魔力すらないことに興味を失ったのか、ギルド内はすでに俺に興味を失っているようだ。

おばあちゃんは俺の強がりに気付いているだろう。
まぁ気づくよな。
きっと周りも気づいているはずだ。

哀れに思って何も言わないでいてくれているのだろう。

スフレあたりは俺が童貞だってことにすら気づいているだろう。


「まぁ気を落とさんでもええ。 魔力はなくともできることはある。 不便もあるじゃろうが剣も振れるし弓も引ける。冒険者になれないことはないぞ」

「そうですよね、これから鍛えていきますよ 」


そんなこんなで俺達の冒険者登録は終わった。
ジョブに就くことも冒険者ギルドでできるようだが今日はもう疲れた。
これ以上ここにいたくない。


よつばは選ばれし者である超級レア能力持ちで、俺は一般人だ。 
そりゃそうだよな。
実際日本で俺何してた?

普通高校に入学し普通に卒業。
大学も普通に入学、普通に卒業。
普通に大学も卒業して普通に会社に就職だ。

普通じゃなかったのは童貞が卒業できていないことぐらいだし、卒業の見込みもない。
卒業まで何年かかるのだろう。

それなのに実は隠された力がありました、なんていうのは都合の良い話だ。
そんな話なんてまぁそりゃないよな。

よつばなぜか性の神様からの寵愛があるようだが【聖神の寵愛】だなんてようは愛人だろう。
都合よく呼び出されては解消してそそくさと帰らせられる。

聖神ってそもそもなんだ? ゼウス的な神か?

そんなじじいの愛なんぞいらん。

というか、まんまこの状況都合よく呼び出しくらった愛人状態じゃないか?


アンドラはいつの間にか自分の依頼の完了をしてきたのだろう。
ラッシュと依頼報酬を山分けにしているようだ。


「それじゃ! おふたりさん。 これから教会に行くっていうんなら私がしてあげれることはないかな。 よつばがいれば教会は歓迎してくれると思うよ。 教会はこのギルドを出たら左にまっすぐ。 小高いところにあるし、目立つからすぐわかるよ。」

「もっと色々聞きたいことはありますが、お世話になりました。 本当にありがとうございます。」

「私はこのギルドか、もしくは雫亭って宿にいるからまぁなんかあったらきてよ」


おばあちゃんや受付嬢に簡単に礼をし、これからよろしくお願いします、と挨拶を済ませた。

俺はよつばと一緒にギルドを出て教会を目指す。

正直不安しかない。 

金もないしお腹も減った。
これから先どうなるのかもわからないし帰れるかどうかもわからない、それどころか今は帰る場所すらない。
同じ不安をよつばも感じているだろう。
俺はそんな不安を拭うように街の景色に目を移した。

道中にあるものはどれもすごく目新しい。
ヨーロッパ旅行にいったらこんな景色なのだろうか。
新しいものを見つける度によつばに報告しながら進んだ。

不思議な看板や巨乳の発見。
野良猫に野良犬に野良パンツの発見。
街中を流れる水路に井戸、ノーブラ女子の発見。

様々なものを発見する度によつばの不安メーターは下がり、代わりに怒りメーターが上がっていくのがわかる。
顔に出やすい女だ。

とりあえず不安は解消されたようなのでいいだろう。


教会はアンドラ言った通り、ギルドからそんなに離れておらず、少しだけ小高くなった丘の上にあった。

まさに教会、だ。
教会といえば十字架だが、建物の中央上部に掲げられているものは特にない。
円錐の高い屋根が威厳、神聖な雰囲気を醸し出している。

建物の周りには作物が育てられており、井戸、納屋、そして牛だろうか? 牛にそっくりな動物も飼育されていた。
教会は自足自給なのだろうか?
そんなイメージはあるな。


「それにしても、おっきいねぇ」

「そうですねー! なんかとっても新鮮ですね! 日本にはこんな建物ないですし! 」

「おっきいのは好き?」

「あまり大きいとなんか遠慮しちゃいますね、ほどほどくらいの大きさのほうが安心します」


ちんこの話だよね?

違う、建物の話だ。


別にちんこの話をしているわけじゃないのだがどう考えてもちんこ風だ。
さすが性神の寵愛を受けているだけある。
その力を見せてもらおうか。


「それではよつばさん、中へどうぞ」

「え?私が先に入るんですか? 」

「お前聖神の愛人だろ」

「なんでですか!! この」


童貞! と叫ぶ前に口をふさぎ謝った。
このくだりはもういい、心の傷も増えるばかりだ。
今その単語を聞いてしまったら俺の心は折れるだろう。

教会に無断で上がり込みタンスを開け、パンツをかぶりツボを割って、鍵のかかっている宝箱すらこじ開けて目ぼしい財産を全て持ち去る。 とっても危険でアウトローロリコンになりそうだ。

よつばは俺を勇者にしたいのか?

よつばは少し怒っているようだが素直に教会へはいる。
教会の中は大勢の人が集まれるように横長の椅子が何列もあった。
結婚式でよく見るタイプの椅子だ。


「あの~、すいませ~ん」


よつばが声を掛けるとしばらくして足音が近づいてくる。
現れたのは ディス イズ シスター 。 これは シスターです。 と紹介したくなるようなシスターだ。

黒いベールをかぶり修道服を着ている。
修道服はサイドに深くはないが、スリットが入っていて激しく動けばパンツが見えそうだ。
年齢はアラサー、三十代中盤といったところか。
黒いロングヘア―はささやかな双丘あたりまで伸びている。
とても温和そうな少したれ目のかわいらしい感じだ。
年上が好きな俺には大好物だ。
このくらいの年齢が一番エッチだ。(当社比)


しばらくすると奥のほうから足音が聞こえてきた。


「あらあら、どうしましたか? 」



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続く('ω')